アジア太平洋地域のLTE加入者数、2013年は倍増へ――ABI Research調べ調査リポート

» 2013年02月25日 12時30分 公開
[末岡洋子,ITmedia]

 アジア太平洋地域でLTEへの加入者が急ピッチで増えていることが分かった。ABI Researchは、2012年第4四半期(10月〜12月期)、同地域のLTE加入者数が前年同期比60%増となったと報告しており、2013年末には加入者数が倍になると予想している。

 ABI Researchが2月21日に発表したアジア太平洋地域のモバイルサービス加入者に関する調査で明らかにした。それによると、2012年第4四半期のLTE加入者は前年同期から60.92%増加して3460万となった。同社では、2013年末にはLTE加入者は、1年で倍以上の増加となる7210万に達すると予想している。

 LTEは日本、韓国をはじめ数カ国で提供されており、韓国が成長を牽引している。なかでも加入者ベースで最大の通信キャリアであるSK Telecomの場合、2012年末時点のLTE加入者数は約700万人。同社はLTEを積極的に売り込んでおり、2013年末には1300万人をLTEに移行させるとしており。これは、同社の全加入者の5割にあたる数となる。

 調査では、無線通信方式を問わず、アジア太平洋地域の全体の携帯電話サービス加入者についても報告している。それによると、同地域の携帯電話サービス加入者は現在も成長しており、第4四半期には34億5000万人に達した。これは前年同期から8.7%の増加となり、普及率は87.5%に到達したという。例えば中国最大手のChina Unicomは同期、加入者数を前年同期から22%増加させ、2億3900万人を抱えるという。ABI Researchでは、アジア太平洋地域の成長傾向は普及率が100%を超える2015年まで続くと予想している。

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