サムスン電子、ドコモと連携で「店舗の力AIR」を発表:日本の現場が求めるデジタルサイネージを

» 2013年08月01日 19時34分 公開
[長浜和也,ITmedia]

Androidスマートフォンで使えるデジタルサイネージ

Androidデバイスからコンテンツを制御できるデジタルサイネージ「店舗の力AIR」

 サムスン電子ジャパンは、8月1日に日本向けデジタルサイネージデバイス「店舗の力”AIR”」を発表した。出荷開始は8月30日の予定で、実売想定価格は40インチモデル「TPA40C」が約20万円、32インチモデル「TPA32C」が約15万円となる見込みだ。販売は、NTTドコモの法人営業部門とその販売パートナーとなる大日本印刷が担当する。

 TPA40Cのサイズは539.4(幅)×922.1(高さ)×29.9(厚さ)ミリで、重さは約10.6キロ。消費電力は最大で110ワット、標準で93ワットになる。TPA32Cのサイズは433.8(幅)×734.8(高さ)×29.9(厚さ)ミリで、重さは約6.7キロ。消費電力は最大で77ワット、標準で62ワットだ。そのほかの仕様は共通で、解像度は720×1280ピクセル、輝度は450カンデラ/平方メートル、視野角は水平垂直ともに178度を確保する。

 サムスン電子では、2008年からデジタルサイネージを取り扱っており、これまで「ハルヱとケイジ」「店舗の力」を出荷してきた。これらは、すべてPCとUSBで接続して表示するコンテンツを設定していたが、店舗の力AIRでは、Android導入デバイス(当面はGALAXY S4とGALAXY NOTE II。対応機種は順次サムスン電子製品から他社製品まで拡大する予定)と無線LANで接続して、Android導入デバイスの専用アプリを使ってコンテンツを渡すようになる。

 扱えるファイル形式は、JPGとPNGで、Androidデバイスのギャラリー、または、直接カメラで撮影した画像を専用アプリ(Google Playから無料でダウンロード可能)を使って店舗の力AIRで読み込むことになる。店舗の力AIRでは、全画面スライドショープレビューで表示する。なお、店舗の力AIRは、ARM系プロセッサーを搭載してLINUXベースのOSを導入するシンクライアントに近いデバイスだが、従来のサムスン電子デジタルサイネージモデル「店舗の力」とは異なり、MagincInfoソフトウェア機能に対応しない。

店舗の力AIRのディスプレイ本体は、ARMとLINUXベースのシンクライアントデバイスに相当する。背面には映像出力やUSBのインタフェースを備えたシステム部と無線LANルーターユニットを搭載する

日本の現場が求める機能を用意した

 サムスン電子ジャパン ディスプレイ事業グループ部長の富田隆氏は、デジタルサイネージの日本ユーザーに多い「現場で即座にコンテンツの更新や変更が可能」「スマートフォンで誰でも簡単に操作できる」「オリジナルの手書き風POPや看板を作成できる」「導入と運用が簡単でコストも低い」ことを店舗の力AIRにおける重要なコンセプトとしたと説明している。

 サムスン電子では、このような機能を持った店舗の力AIRが、これまでデジタルサイネージを導入できなかった小売店や飲食店などの小規模店舗における潜在需要を開拓することを期待している。

サムスン電子ジャパンのデジタルサイネージとしては3モデル目の店舗の力AIRは、Androidデバイスと無線LANで接続してコンテンツを用意できるのが特徴だ(写真=左)。店頭看板に対する日本独自の要求に応えるため(写真=中央)、スマートフォンでコンテンツがすぐ変更できるモデルを企画したという(写真=右)

 製品説明会では、スマートフォンに保存した画像を画像編集アプリで、手書き風のタイトルや価格情報を加えて加工し、店舗の力AIRに無線LANで送信して表示するデモを行い、簡単な操作で利用できることや表示するコンテンツの差し替えや変更がすぐにできることを示した。

 また、販売を担当するNTTドコモから法人事業部第二法人営業部パートナー営業推進担当部長の下條裕之氏がゲストとして説明会に登場し、スマートフォンからデジタルサイネージを利用できる店舗の力AIRの登場で、モバイルデバイスのビジネス利用がさらに加速するだろうと語った。

店舗の力AIRはコンテンツをAndroidデバイスで用意して無線LANでデジタルサイネージに送る(写真=左)。スマートフォンのアプリで画像に商品情報を加えて(写真=中央)、サイネージの表示をすぐに切り替えることも可能だ(写真=右)

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