サイボウズ、簡易DBを搭載した「サイボウズOffice 9」などを発売

サイボウズは、簡易DBを搭載した「サイボウズOffice 9」をはじめ、業務支援ツールなど3製品のバージョンアップを発表した。

» 2011年10月03日 17時31分 公開
[本宮学,ITmedia]
photo 「グループウェア超えを果たした」と話す青野社長

 サイボウズは10月3日、グループウェア「サイボウズOffice 9」(Office 9)を発売した。従来版から機能を強化したスタンダード版と、簡易データベースシステムを備えたプレミアム版の2形態で提供する。また、スマートフォンアプリ「KUNAI」およびリモートアクセスサービスの新バージョンも発表した。

 Office 9のスタンダード版では、スケジュールや施設予約といった従来バージョンの標準機能に加え、追加オプションとして提供していたワークフロー、プロジェクト、報告書の作成機能などを標準機能とした。プレミアム版ではスタンダード版の機能に加え、業務システムを作成できる簡易データベース機能「カスタムアプリ」を搭載。これにより、ユーザーは「チームメンバー同士でコミュニケーションしながらタスク管理や作業の引き継ぎなどをできるようになり、さまざまな業務を効率化できる」(サイボウズの青野慶久社長)としている。

photophoto タスク管理画面(写真=左)、複数メンバー間のタスク処理画面(写真=右)

 カスタムアプリは、Microsoft Excelなどで作成したような業務管理データをOffice 9上で作成・管理・共有できる機能。ベースに同社のWebデータベースシステム「サイボウズデヂエ」を採用して開発した。メッセージ機能やスケジューラと組み合わせることで常に最新データを作業メンバー間で共有できるようになっており、導入企業内のコラボレーションを促進するという。

photophoto メッセージなどにデータのURLを張り付ければ、そのままデータがインライン表示されるようになっている

 青野社長は「これまで多くの企業では、コミュニケーションのための情報系システムとデータを管理する基幹系システムの仕様が異なっており、そのことが社内コラボレーションの阻害要因になっていた」と説明。「(Office 9では)コミュニケーションツールにデータベースを内包した」と、新製品をアピールした。

 サイボウズOffice 9のライセンス価格は次の通り。

ユーザーライセンス数 スタンダード プレミアム
10ユーザー版 6万3800円 8万2800円
20ユーザー版 9万7800円 12万8000円
50ユーザー版 18万9000円 24万8000円
100ユーザー版 37万8000円 49万8000円
150ユーザー版 52万8000円 68万円
200ユーザー版 68万4000円 88万円
250ユーザー版 84万円 108万円
無制限版 138万円 168万円

 また、スマートフォンアプリKUNAIの新バージョンも発表した。従来までのスケジュール機能に加え、新たにメッセージ機能やワークフロー管理機能などを搭載している。Android/BlackBerry/iOS/Windows Phoneに対応しており、利用は無料。

 バージョンアップに伴い、新たに端末を遠隔から初期化したりロックしたりできる機能を備えたMDM(Mobile Device Management)パックを用意した。MDMパックの価格は次の通り。

ユーザーライセンス数 KUNAI MDMパック
5ユーザー版 4万8000円
10ユーザー版 9万6000円
20ユーザー版 19万2000円
50ユーザー版 48万円
100ユーザー版 96万円

 併せて、業務システムへの社外からの安全なアクセスを実現するという「サイボウズ リモートサービス」の新バージョンも発表した。従来製品では1つのサイボウズ製品にしかリモートアクセスを設定できなかったが、新バージョンのスタンダード版では複数のサイボウズ製品へのアクセスを設定できるようにしたほか、プレミアム版ではさらに複数のサードパーティ製品にもアクセスできるようにした。

 新バージョンでは新たにクライアント証明書の作成機能も追加しており、部署ごとなどで異なるアクセス権限範囲を細かく設定できるようにしたという。

 サイボウズ リモートサービスの価格は次の通り。

photophoto スタートセット(左)、2年目以降の継続ライセンス(右)

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