「明日、倒産します」と言われたら？：Re:Work !（4/4 ページ）

[三河賢文，Business Media 誠]

覚悟があれば何だってできる

　何も覚悟を持つことは、万が一の備えとしてのみ必要なことではない。「自分の決断に責任を持つ」「何があってもなんとかする」といった覚悟を持てれば、会社内であれば外であれ何だってできるだろう。

　例えば、どうしても社内で試してみたいプロジェクトがある。しかしリスクを考えると自らそのプロジェクトを進めるには腰が引けてしまい、結局は何も動けずに毎日を過ごしている。もしくは独立という夢を持ちながら、昨今の社会情勢や自らの経験、スキル不足がどこまで考えても不安になり、動き出せずに過ごす。

　あるいは仕事以外でも、結婚したい相手がいるのに自分の稼ぎなどを考えると相手の一生を任せられる責任に後ずさり。気持ちだけが膨らむ中で、平行線をたどってしまう。

　いずれも覚悟がないからこそ“現状維持”にとどまり、何も変えられずにいる例である。こうしたことが非常に多く、チャンスを逃しているように見えてならない。確かにリスクはあるし、悪いイメージなどいくらでも浮かぶだろう。しかし結果などやってみなければ分からない。もしそこに夢や目標があるのなら、覚悟が決められないからといって、それで一生叶わぬものにしてはもったいない。

　「動く」ためには、覚悟が必要。覚悟はもしかしたら、あなたの人生を大きく好転するかもしれない。結局未来など誰にも分からないのだから、思いを胸に固く持って突き進んでみてはどうだろう。

人生を変えたければ、まず覚悟を決めよう

　覚悟を決めることは、今を変える力も持つ。そして予期せぬ未来を生き抜く力となり、結局は自らの人生を切り開くキーとなるのだ。もちろん苦境に立ち、その際に背水の陣で覚悟を決めるのも良いだろう。先に挙げた震災の例であれば、そういった人は非常に多いことと思う。しかし“今”を変えたいと望むのならば、やはり変わるのは今しかないのではないだろうか。

　では自らの道を切り開こうとしたとき、1つキーワードになりそうな言葉がある。それが「成功」だ。よく成功者などと呼ばれる人をテレビや雑誌でも見かけるが、そもそも成功とは何なのか？　次回はこの「成功の定義」について、少し考えてみたい。

著者紹介：三河賢文（みかわ・まさふみ）

　1983年岩手県生まれ、宮城県育ち。人材コンサルティング会社、Web関連会社での勤務を経て、2010年6月にナレッジ・リンクスとして独立。「時間の自由」を第一としたワークスタイルを実践中。多くのSOHOやフリーランスワーカーとパートナー関係を持ち、業務機会の提供を行っている。プライベートでは2人の子どもを持ち、マラソンやトライアスロンにも挑戦。ITやビジネス全般を中心とした執筆活動も行う。

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