そして大阪は、現在でも医療産業の集積地ですが、優秀な府庁の職員たちが、「国家戦略特区制度」(経済を活性化させるために、特定の地域に規制緩和や税制優遇を導入する仕組み)を活用して今以上に大阪を医療産業の拠点とすることを狙っています。大阪の技術力・力と付加価値の高い医療産業を結び付ける意図です。25年に開催されることが決定した大阪万博も、「医療」を中心的なコンセプトの一つにしています。
これも、大阪の技術力自体は同じものなのに、付加価値が上がることで変化が生じることが分かる事例の一つです。
この不確実性の高い時代をたくましく生き抜いていくには、自分の商品価値を上げることが重要です。つまり、他との違いを際立たせて、自分に高い値がつくようにする。
そのためには、今まで通りのやり方で、今まで通りの領域で自分の力・価値を生かすだけでなく、自分の力・価値に、より高い値がつくようにするためにはどこにどう打って出ればいいのか、誰を相手にすればいいのかを徹底的に考えることが必要かつ重要です。
僕が付加価値にこだわったのは大阪府政における話でしたが、価値を高めることに注目して、今までのやり方を大胆に変えるというのは、個人の働き方、生き方にも、あてはまる話だと思います。
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