ISTは21年1月、東京都内で記者会見し、企業ブランディングでのロケット活用を目指した新たな「MOMO」の単独スポンサーを発表、「MOMO」を夏に打ち上げることを明らかにした。新しい取り組みとして、「MOMO」に載せるペイロードに、スポンサー企業のロボットを搭載。ロボットを宇宙空間で放出して、海上で回収することを計画している。成功すれば国内の民間企業として初めてとなる。堀江氏は会見で「今回のチャレンジは非常に大きな意味を持っている」と述べた。
「この試みは今後に役立ちます。MOMOに自分たちの商品などをペイロードとして載せてほしいという要望も多いです。スポンサーのロゴなどで機体をラッピングする事業も、どこも取り組んでいないのでノウハウをどんどんつけていきたい。
とにかく、われわれの打ち上げ能力を増やしていくだけです。ロケットといえども、ただの工業製品です。量産は可能だと思っています。機体のラッピングや、ペイロードのビジネスを伸ばしていくためにも、今年はMOMOを定常的に打ち上げられるようにしたいですね」
ISTがロケット事業を軌道に乗せるには、「MOMO」の安定的な打ち上げを実現するとともに、「ZERO」の開発が必須の条件となっている。そのためには、まだまだ人材も、資金も必要だ。それでも堀江氏は、「実現の時期はそう遠くないはず」と冷静に前を見つめている。
今夏には改良した「MOMO」を打ち上げる。定常的な打ち上げを実現させ、ビジネスを軌道に乗せられるか(左からTENGA松本光一社長、インターステラテクノロジズ堀江貴文取締役ファウンダー、インターステラテクノロジズ稲川貴大社長、撮影:KAZAN YAMAMOTO)
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