インタビュー
» 2021年10月14日 13時12分 公開

進むガンダムのメインカルチャー化 社会的アイコンとしてバンダイナムコが描くサステナブル戦略とは国民的キャラクター(1/3 ページ)

今や国民的キャラクターといえる機動戦士ガンダム。バンダイナムコのサステナブル戦略を追った。

[河嶌太郎,ITmedia]

 今や国民的キャラクターといえる機動戦士ガンダム。1979年に始まったアニメシリーズが大ヒットしていることに続き、80年から発売されているプラモデルは「ガンプラ」と呼ばれ、累計出荷数7億個を超える社会的ヒットとなった。

「ガンプラ」と呼ばれるプラモデルの累計出荷数は7億個を超えた(以下ガンプラは © 創通・サンライズ )

 さらに等身大の立像もお台場や横浜をはじめとする各所に建てられている。ガンダムの版権を有するバンダイナムコグループにとっても重要な戦略の1つとなっていて、2020年度のガンダムのIP(知的財産)別売上高が前年度比21.6%増の950億円となり、過去最高となった。

2021年3月期のバンダイナムコグループのIP別売上高

 ガンダムシリーズが始まった1979年から40年が経過したことから、他のキャラクターコンテンツやブランド商品とのコラボも積極的に展開している。例えば2019年からは、同じく国民的なキャラクターサンリオのハローキティとのコラボが進められているほか、20年12月にはコカ・コーラの缶コーヒー「ジョージア」とコラボしたデザインの缶が発売。さらに、9月27日からは、ナイキの一ブランド「ナイキSB」のシューズとのコラボ商品を米国で発売した。

お台場に登場

 アニメの中だけの“兵器”だったガンダムを現実のものにしてしまおうという取り組みも進んでいる。09年7月から8月にかけて東京・お台場の潮風公園では期間限定で実物大ガンダム「RX-78-2」が展示されたのを皮切りに、12年4月から17年3月にかけて、同じく「RX-78-2」が同じくお台場のダイバーシティ前に設置。17年9月からは同地でユニコーンガンダム「RX-0」が展示されている。

 お台場以外でも実物大ガンダムのプロジェクトが進められていて、20年12月からは横浜・山下埠頭で「RX-78 F00 ガンダム」の展示も始まっている。全身が稼働しないお台場の立像とは異なり、こちらは各部が動くのが特徴だ。22年3月末までの展示が予定されている。

東京・お台場の潮風公園では実物大ガンダムが展示されている(筆者撮影)

 お台場と山下埠頭……どちらもデートスポットで名高いエリアである。その狙いについて、バンダイナムコグループCGOで、バンダイナムコエンターテインメントの藤原孝史・常務取締役はこう語る。ちなみに、CGOとはチーフガンダムオフィサーの略で、ガンダムIP(知的財産)の事業統括者だ。

 「ガンダムをバンダイナムコグループという一グループのIPから、SP(Social Property/社会的アイコン)にしていくのが狙いです。ガンダムの立像計画に関しては、この他にも進めていますが、その設立の過程で多くの企業に協力いただいており、どの企業にもガンダムが好きな担当者がいらっしゃいました。シリーズ自体40年以上にわたって展開していますから、今や一般企業の決裁者、管理職にも理解のある方が増えてきていることを実感しましたね」

バンダイナムコグループのチーフガンダムオフィサーで、バンダイナムコエンターテインメントの藤原孝史・常務取締役
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