インタビュー
» 2021年10月25日 18時59分 公開

ロッテがプロゲーマー・ウメハラを支援 「噛む力の啓発」で市場を開拓千葉ロッテも首位浮上(2/3 ページ)

[河嶌太郎,ITmedia]

羽生結弦選手にもガムを提供

 選手一人一人に応じたガムの開発は、ロッテ中央研究所の噛むこと研究部が開発していて、千葉ロッテマリーンズ以外のプロアスリートに向けた開発も実施している。サッカーJ1リーグの川崎フロンターレ、プロゴルファーの中嶋常幸プロや成田美寿々プロ、フィギュアスケートの羽生結弦選手などにも専用ガムを提供している。

羽生結弦選手デザインの「キシリトールガム<グレープ>ファミリーボトル」(以下リリースより)

 こうした中、近年注目されているeスポーツにもロッテは「噛む力」を伝播(でんぱ)させようとしている。世界的なプロゲーマーとして活躍するウメハラこと梅原大吾選手プロゲーマー「ウメハラ」の葛藤――eスポーツに内在する“難題”とはを参照)の専用ガムの開発を始め、9月にはロッテ本社で噛む力の測定も実施した。測定はガムの監修も手掛けるスポーツ歯科の第一人者、東京歯科大スポーツ歯学研究室の武田友孝教授によって行われ、ウメハラ選手の噛む力は一般成人並みも、咀嚼(そしゃく)バランスは抜群という結果になった。

噛む力を測定されるウメハラ(左)と、東京歯科大スポーツ歯学研究室の武田友孝教授

 これに対してウメハラ選手は、「一番つまらないですね」と笑って言いながらも、「食事の時間もすごく短く、噛む力が弱いのではないかと思っていた。ちょっと安心しました」と話した。

 続いて、専用ガムのフィッティングに移った。まず、専用ガムには種類があり、従来の板ガム状のものと、ボトルガム等で採用されている粒状のものの2種類の形がある。固さは標準の「ミドル」でも市販されているガムの1.5倍の固さがあり、さらに噛む力に念頭を置いていることから、噛み始めから硬さが一定になるようになっているという。「ハード」は市販されているガムの3倍の硬さがあり、ウメハラ選手は粒状で「ハード」のものを選んだ。

「ガムセレクト」の様子

 味も10種類から選択が可能で、「梅」や「ブルーベリー」、「ミント」など、市販されているおなじみのものから、「エナジードリンク味」など変わったものもある。ウメハラ選手は、「昔よく噛んでいたガムの味」という由来から、ブルーベリー味を選んだ。このウメハラ専用ガムは、10月21日に贈呈された。

都内で開催されたガム贈呈式

 ウメハラ選手は最後にこう感想を話した。

 「eスポーツはまだ注目され始めてから時間が経ってないので、トレーニングの方法など、科学的な観点から検証の余地がいろいろとあります。今回、専門家に見ていただけたことはeスポーツそのもののレベルが上がっていくことにつながると思います。『噛む力』が実際にどんな良い影響を与えるかは、身をもって示していきたいですね」

 また、噛む力とスポーツの関係について、武田教授は、「よく噛むことによって、脳の発達にも良い影響を及ぼします。脳は特に前頭前野に良い働きを及ぼし、eスポーツにおける適確な状況判断や動体視力の向上にも繋がります」と太鼓判を押した。

9月末に行った「ガムセレクト」を経て作られた、梅原選手完全オーダーメイドのガム「プロフェッショナルガム」(リリースより)

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