「出会い系からの脱皮」図るTinder メインユーザー「Z世代」を巻き込むために必要な施策とは?AIが24時間監視(3/4 ページ)

» 2021年10月26日 17時10分 公開
[武田信晃ITmedia]

AIが24時間監視 考えさせる機能を実装

 大学生の不安についてチョウ・カントリーマネジャーは、メンバーが安全に使えるよう同アプリの機能を改善していると強調した。

 「TinderではTrust and Safetyというチームがありまして、ユーザーの皆さんが安全に、そして安心して使うための取り組みをしています。AI技術が大切で、人を不快にさせるメッセージを送るときや自分が受信するときに、AIが24時間監視しているので、それを検知して、『本当にこのまま送っても大丈夫?』『不適切な可能性のある表現を検知しました』とメッセージを送ります。一度立ち止まって考える機会を与える機能を設けています」

本当にこのまま送っても大丈夫? と問いかける機能も(以下リリースより)
不適切な可能性のある表現を検知しましたとメッセージする

 水原氏は、危険かどうかの見極めについて「まず、たくさんの情報がある人を選びます。プロフィールからインスタなどに飛べるような設定もあり、何をアップしているのかなどをチェックしています。でも、これは大事なことです。そういうところから見極めるようにしています。もし不安なら、実際に会うときには、友人を連れていったり、人が多いところで会ったりするようにします」と彼女なりのリスクヘッジの仕方を話した。

 一方、コンテンツ制作を日本に学びにきたキムさんは、SNSで良い出会いがあったという。

 「プロフィールに日本に留学準備中と書いたら、同い年の女の子と出会いました。直接会ったことはないですが、いろいろなことを共有する仲になりました。そして昨年、出会って3年目になりますが、初めて会うことができました」

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