宇宙を気軽に楽しむコミュニティーとして、7月に誕生したのが「そらビ」だ。宇宙キャスターとして活動するフリーアナウンサーの榎本麗美氏が代表、宇宙飛行士の山崎直子氏がアドバイザーに就任して、宇宙を身近に感じてもらう活動を展開している。
活動の核になるのが「宇宙飛行士部」「宇宙報道部」「宇宙カルチャー部」の3つの部活動。中でも「宇宙飛行士部」は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が検討している13年ぶりの宇宙飛行士募集を前に、前回の募集でファイナリストだった内山崇氏による未来の宇宙飛行士講座を開講するなど、本格的な内容だ。
東京・日本橋で開催された「そらビ」誕生イベントには、JAXAの岩本裕之人事部長や、はやぶさ2のプロジェクトマネージャを務める津田雄一氏も駆け付け、トークセッションなどを展開。会場とオンラインで参加を呼びかけた。
「毎日が宇宙(そら)の日という意味で、このコミュニティーをそらビと名付けました。宇宙を身近に、日常にするのがそらビのコンセプトです」
誠品生活日本橋(東京・中央区)で開催された「そらビ」誕生イベントで、代表の榎本氏は会場を訪れた宇宙ファンと、オンラインでの視聴者に向かって参加を呼びかけた。
「そらビ」は定期的なイベントや会員同士が交流できる活動を通して、宇宙を一緒に楽しめる機会を作るコミュニティー。宇宙が好きな人から、なんとなく宇宙に興味を持っている人まで、宇宙に関心がある幅広い層を対象とした。大学生から社会人まで、多様なバックグラウンドを持つメンバーが運営している。
代表の榎本氏はフリーアナウンサーとして宇宙に関するテレビ番組などを企画し、自ら出演する“宇宙キャスター”。宇宙に関するイベントや教育にも関わっている。「そらビ」を設立した思いを次のように述べた。
「私は宇宙キャスターと名乗って、宇宙について伝えるお仕事をしています。子どもの頃から宇宙が大好きで、仲間を作ってみんなで遊べるようなコミュニティーをいつか作りたいと思って活動してきました。それが実現したことがうれしいです。これからみんなでワクワクしていきましょう」
「そらビ」の活動には、数多くの宇宙の専門家が関わることになっている。アドバイザーには宇宙飛行士の山崎直子氏が就任したほか、この日のイベントにはJAXAの岩本裕之人事部長と、小惑星リュウグウの探査に成功したはやぶさ2の津田雄一プロジェクトマネージャも参加。宇宙について最先端の情報を知る機会となった。
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