カーボンニュートラルが命題になってきた自動車業界ではEV(電気自動車)化など電動化へのシフトが避けられなくなっている。環境問題を重視する欧州諸国の中でもドイツはそのリーダー的存在だ。
ドイツに本社のある世界的なテクノロジー企業であり、自動車部品サプライヤー大手のロバート・ボッシュの日本法人ボッシュ株式会社のクラウス・メーダー社長にインタビューした。
――まずボッシュの年間売上高、従業員数などを教えてください。
昨年のボッシュグループの世界全体の売上高は約8.7兆円(715億ユーロ)、従業員は39万5000人。日本での売上高は2690億円で、従業員は6500人です。当社はモビリティ、産業機器、消費財、エネルギー・ビルディング関連という4つのセクターでビジネスを展開していて、世界の売り上げの6割を占めるのが自動車、バイク、電動自転車、トラックなどのモビリティです。
――今後、成長する分野はどのあたりとみていますか。
4つの分野はエレクトロニクス、メカニクス、ソフトウェアのコンビネーションにより成長すると思います。ボッシュはこの分野で強い位置にあります。全ての製品はインターネットとつながるIoT(モノのインターネット)に加えて、IoTとAIを組み合わせた「AIoT」が、数十億ユーロ規模の市場で成長の機会をもたらすと考えています。ボッシュは既に、AIoT先進プロバイダーへとなりつつあります。
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