2021年の「上場企業の個人情報漏えい・紛失事故」、過去10年間で最多(2/3 ページ)

» 2022年01月19日 13時33分 公開
[秋月かほITmedia]

個人情報漏えい・紛失事故の原因

photo 情報漏えい・紛失件数 原因別

 21年の情報漏えい・紛失事故の137件の原因を見ると、最多は「ウイルス感染・不正アクセス」の68件(構成比49.6%)で、次いで「誤表示・誤送信」が43件(同31.3%)、「紛失・誤廃棄」が16件(同11.6%)と続いた。

 なお1事故あたりの情報漏えい・紛失件数の平均は、「ウイルス感染・不正アクセス」が11万745件と突出していた。

photo ウイルス感染・不正アクセスによる事故 発生推移

原因となった媒体

photo 情報漏えい・紛失件数 媒体別

 21年の情報漏えい・紛失事故137件のうち、原因となった媒体は「社内システム・サーバー」が81件(構成比59.1%)と最も多く、次いで「パソコン」が30件(同21.9%)、「書類」が15件(同10.9%)、「その他・不明」が8件(同5.8%)と続いた。

 なお1事故あたりの情報漏えい・紛失件数の平均では、「その他・不明」が39万9796件で突出していた。これは社外のシステムへの不正アクセスを受けたANAホールディングス(紛失件数100万件)、日本航空(同92万件)の数字が大きく影響している。

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