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第136回 雪景色と寒さの関係今日から始めるデジカメ撮影術(3/3 ページ)

» 2011年01月21日 09時30分 公開
[荻窪圭,ITmedia]
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角度を変えたりワンポイントをいれてみる

 最後は応用編。

 雪を白く明るく撮りたい、でも明るくしすぎると陰影が消えちゃって形のおもしろさが消える。そんなときは光の方向(つまり影)に着目してみる。

photo 曇天下や日陰だと陰影がつきにくいので何を撮りたかったのかさっぱり

 太陽が少しでも出ていれば、その陰影で様子が分かる角度をみつけるべし。

photo 左からほんのり光が当たってるので、人が歩くスペースだけ雪かきされた様子がよく見える

 凹凸を上手に見せたいときはそれがきれいに見える角度を探そう。光が横から当たっているといい。

 あるいは撮る高さを変えてみる。要するにしゃがんだりはいつくばったり……さすがに雪の上ではあれだけど、低い位置で撮るとより凹凸がはっきりして迫力がでるというものだ。

photophoto 無精してたったまま撮影(写真=左)、しゃがんで低い位置から撮ってみた(写真=右)

 低い位置で撮ると迫力が出るので雪の深さを表現したいなら、しゃがんで撮ってみるべし。なんてことない街の雪景色でも人がひとり入るとまた雰囲気が出る。

photo 後ろ姿を入れてみた

 雪景色はコントラストが高くなりやすい。そんなときはどこを重点的に見せたいかを考えよう。どよんとした感じを出したいときは、ややマイナス目の露出補正を。

photo 厚い雲に覆われつつある山をメインにしたかったのでマイナス気味の補正で

 逆にプラスの補正で雪の白さを強調しつつ、冷たさを出したいときはホワイトバランスを晴天にして。

photo +1の露出補正をしてちょっとクール目に撮ってみた。お堂(さざえ堂)への石段が雪に埋もれて通行止めになっている

 さらにワンポイントいれると物語性が出てくる。

photo 「すべりますキケン」という手書きの看板と観光客のひとりもいない背景がいい

 ちなみにこの先は坂道じゃなくて、石段。段が雪に埋もれて消えているのだ。確かにキケンである。ただ、左手に迂回路があるのでそちらを使えばOK。その先には赤い鳥居の神社があった。

photo 赤い鳥居をワンポイントに。少し低い位置から撮ってみた

 色がない雪の中に赤いワンポイントがより映える。ちなみにこの鳥居をくぐった先に、さざえ堂がある。

 そうこうしているうちに日が暮れて、満月が近い月が顔を出したので、会津藩の旧滝沢本陣とともに撮ってみた。青白くなるのを承知でホワイトバランスは晴天で。

photo 雪に覆われた屋根の上に昇った月

 今回は気温が零度ちょっとの雪が降る街に行ってみたけど、これが雪の高原とかスキー場のように標高が高いもっと寒い場所になるとまた装備も変わってくるので、その辺は慎重に。

 ではおまけの1枚。

photo お堀の上を飛ぶカモたち

 鶴ヶ城のお堀を飛ぶカモの群れ。下に見えるのはお堀。氷が張った上に雪がうっすらと積もっている。カモをみつけたとたん、急に飛び立ったのでシャッターのタイミングが遅れてしまったのでおまけ扱い。でも雪のお堀にカモは欠かせないなってことで。

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