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» 2016年11月15日 22時27分 公開

銀座ソニービルが“特別な場所”であり続ける理由(2/2 ページ)

[芹澤隆徳,ITmedia]
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ソニー製「炊飯器」の実力とは?

 開催中の「It's a SONY展」では、ソニーが前身の「東京通信工業」時代に発売した貴重な炊飯器から、日本初のトランジスタラジオ「TR-55」、世界初の家庭用ビデオデッキ「SL-7300」、初代ウォークマン「TPS-L2」など、過去70年間で投入してきたエポックメイキングなプロダクトの数々が並んでいる。また初公開となる「AIBOのプロトタイプ」など、計730点に上る貴重な展示品を見ることができる。

手前が東京通信工業製(ソニーの前身)の炊飯器。説明員によると、「あまり美味しく炊けなかったようです」
オープンリールテープの数々。SONYではなく、まだ「Soni-Tape」と表記していた頃の製品も並ぶ
1950年代、ソニーが海外展開を積極化していた時代のプロモーション用キャラクター「ソニー坊や」とグッズの数々。漫画家の岡部冬彦さんが週間朝日で連載していた「アッちゃん」から生まれたキャラクターだった
1960年代に新聞に掲載されたソニーの求人広告。当時の世相と勢いが感じられる
世界初の家庭用ビデオデッキ「SL-7300」(1975年)。もちろんベータ方式。大卒国家公務員の初任給が8万500円の時代に28万5000円で発売された
初代ウォークマン「TPS-L2」(1979年)。音楽の楽しみ方を変えた
「AIBOのプロトタイプ」。その横には歴代AIBOが並んでいる

 また企画展示の「My Favorite SONY」では、著名人の思い出のソニー商品を紹介。ソニーCEOの平井一夫氏は、お年玉をはたいて購入したという「スカイセンサー5800」(1973年)を持ち込み、“BCL小僧”だったと告白している。

平井氏が自ら購入した「スカイセンサー5800」は保存状態も良好。「本当は上位機種の5900が欲しかったがお金が足りなくて……」と正直なコメントが添えられていた

ソニービルの一部を記念品に

 ソニーでは、来年4月1日からビルの解体を開始する予定だが、その際にソニービルを象徴する外壁のルーバーを記念として販売する計画だ。「ソニービルがなくなってしまっても50年の歴史に対する愛着や感謝を形として残すため、どんなことができるかとずっと考えてきた。この数寄屋橋交差点の一角で都市のビルとしての景観を演出し、ソニービルの外壁の象徴となっているルーバーを記念品としてチャリティー販売することにした。1992年の改装工事の際に1度取り替えられているが、50年前に設計されたソニービルオリジナルの設備だ」(同社)

記念品として販売されるルーバーの一部

 ルーバーの販売については、現在予約受付の準備中。詳細が決定し次第、「銀座ソニーパークプロジェクト」のWebサイトで告知するという。売上は「子どものための災害時緊急・復興ファンド」に寄付される。

「歴代プロダクトラバーストラップ」のカプセルトイを販売中

 なお、ルーバーよりも手軽な記念品として、「It's a SONY展」のために作られた「歴代プロダクトラバーストラップ」もある。1回500円のカプセルトイで、第1弾のラインアップは初代ウォークマン「TPS-L2」、プロミュージシャンの愛用者も多いモニターヘッドフォン「MDR-C900」、パソコン(当時はマイコンと呼んでいた)の「HB-101」、カセットテープ「CHF」、トランジスタラジオの「TR-55」、そして「ソニービル」。

 展示期間中に毎月5種類のデザインが変わり、全21種類が登場する予定になっているため、コンプリートしたい方は毎月どうぞ。入場は無料だ。

ソニービルが“プロダクト”かどうかはともかく、限定ラバーストラップは4階で販売中
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