「“ゲームといえば”といって出てくるゲームは全部ある」というほどビッグタイトルを揃えた900iシリーズ(特集参照)。それぞれのゲームが900iの機能をどう生かしたかを探った。
900iシリーズでは、天外魔境、風来のシレン、女神転生、パワフルプロ野球、信長の野望、バイオハザードなど、家庭用ゲーム機で大ヒットしたタイトルが楽しめる(2月2日の記事参照)。500Kバイトの大容量アプリやMPEG-4映像を再生できるiモーション、安価な通信料などといった900iの特徴を生かし、従来の携帯向けゲームよりも“携帯らしさを意識した”内容になっているようだ。
ハドソンの「モバイル天外魔境」は、天外魔境シリーズ初の携帯版。今昔がミックスされた独特の世界「江戸」を舞台にした900i専用のオリジナルRPGだ。
メッセージiアプリや掲示板を利用して他プレーヤーやゲーム内の住民と会話できるなど、MMORPG風に楽しめるのが特徴。
オープニングムービーは、ハリウッドの映画スタッフも参加したというハイクオリティなiモーション。ゲーム中、イベントになるとiモーションが起動してMPEG-4ムービーを再生、ムービー入り家庭用ゲームと同じ感覚で楽しめる。
900iなら、1度に大量のデータをダウンロードできるのも強み。「初回に約400Kバイト弱を一気にダウンロードする。通信のためにゲームを中断することも少なく、ストレスなく楽しめる」(同社)。
大容量のおかげで、戦闘シーンのグラフィックやエフェクト表現の幅が広がり「戦闘のグラフィックは既存の携帯ゲーム端末を凌ぐのでは」(同社)。
月額利用料は500円で、サービスインは2月下旬頃を予定。サービスイン後は、クエストや職業などを追加するアップグレードを順次行う予定だ。
チュンソフトはダンジョンRPG「i風来のシレン」やサウンドノベル「かまいたちの夜」などを提供する。それぞれ900iに加え、505i/iSシリーズでも遊べるが、900i専用の拡張も予定している。
i風来のシレンでは、入るたびに地形が変わるダンジョンRPG「不思議のダンジョン」と、シレンに登場するアイテムやモンスターを使ったパズルクイズ「フェイの問題」を配信する。
不思議のダンジョンでは、サービスイン後に900iオリジナル機能「お助けシステム」を追加予定。ゲーム中に倒れたプレーヤーが他のプレーヤーに助けを求めるシステムで、求めに応じたプレーヤーの端末画面上に、倒れたプレーヤーがいるダンジョンを再現。助けに入り、倒れたプレーヤーのもとにたどり着けば、倒れたプレーヤーはゲームオーバーを免れる。
お助けシステムは、ゲームボーイ版には導入されていたが、専用ケーブルで通信するかパスワードをやりとりなど手間がかかり、面倒だった。「常にネットワークとつながっている携帯なら簡単にお助けシステムを利用できる」(同社)。
このほかにも900i専用のアップグレードを順次追加する予定。サービスインは3月を予定、月額利用料は300円。
また、2月中にオープン予定の「iチュンソフト」(月額300円)では、サウンドノベル「かまいたちの夜」を配信する。初回の配信では、メインとなる「ミステリ編」のストーリーが楽しめる。
スーパーファミコンなどで発売された同タイトルとほぼ同じ内容。携帯版では、シナリオをクリアするとオリジナルの着信音や壁紙などがもらえる。
ミステリ編は常時配信、「スパイ編」「ホラー編」などサブシナリオは月替わりで配信する。オリジナルシナリオも投入予定だ。
iチュンソフトには、「弟切草」「街」「かまいたちの夜2」といった他のサウンドノベルや、「ドアドア」「ニュートロン」などPCゲームの名作も順次追加される。
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