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» 2004年03月30日 21時51分 公開

ASIC【えいしっく】

専用チップ──と一言でいっても、種類はさまざま。既存の製品を使った「汎用IC」から、新規に注文して作成する「カスタムIC」までいろいろだ。今回は、それらの中でも「ASIC」を紹介する。

[江戸川,ITmedia]

 ASIC(Application Specific Integrated Circuit)は、特定の製品の制御などを目的として設計されたカスタムIC(Integrated Circuit:集積回路)の総称。機器メーカーの希望する仕様に合わせて設計から行うフルカスタムと、設計の自由度は低くなるが自動設計により開発期間を短縮できるセミカスタムに分けられる。

 メーカーが製品を開発するに当たって、既に発売されている汎用ICを使って設計するのが一般的だが、特定の機能に特化させたICが欲しい場合などは、いわゆる注文品(カスタム:custom)となる。こうした方法は少量生産時にとられるものと思いがちだが、実は大量生産時にも使われている。

 もちろん新たにICの設計をするわけだから開発費は別途かかるが、汎用ICと比べると機能が絞られる分だけ単価を下げられ、大量生産によるコストメリットも発生する。また機能を特化させることで、より消費電力の少ない製品を作ることが可能なほか、動作速度の向上も期待できる。

 製品にASICを採用することで、細かな要求に応えられる半面、開発に時間がかかるというデメリットもある。特にフルカスタムのASICは、仕様が急きょ変わるような製品には向いていない。

 PCの世界では汎用ICが中心だが、例えば三菱電機の「D505iS」には同社の開発した高性能カメラASICが搭載されている。

 なお、製造時にすべての機能が決まってしまうASICに対し、ユーザーが後から機能を書き込めるFPGA(Field Programmable Gate Array)といった製品もあるが、集積度や動作速度の点でASICが勝る。

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