関西電力系のケイ・オプティコムは、音声PHS電話から撤退する。定額制のデータ通信サービス「eo64」は継続するが、音声サービスについては新規申し込み受け付けを停止すると共に、将来的にはサービスを終了する方向で検討を始めている。
「他の電力系でもPHSを終了し始めている。いつまで継続するか検討している」(ケイ・オプティコム)
新規受付停止時期やサービス終了の時期は確定していない。
アステルグループのPHSからは各地で撤退が相次いでいる(2003年11月の記事参照)。グループ全体では約66万の契約者を抱えるが、毎月1万人のペースで契約者が減少している。約30万とグループ内で最大の契約者数を持つケイ・オプティコムが将来的な終了を明かしたことで、さらなるユーザー離れも懸念される。東京電力から事業を受け継いだ鷹山も新サービスの開発に時間がかかっている(3月31日の記事参照)。
| 地区 | 運営会社 | 2月末時点の契約者数 | 状況 |
| 北海道 | 北海道総合通信網 | 2700 | 3月にサービス終了 |
| 東北 | 東北インテリジェント通信 | 1万9900 | |
| 東京 | 鷹山 | 13万900 | |
| 中部 | 中部テレコミュニケーション | 5万2200 | |
| 北陸 | 北陸通信ネットワーク | 7900 | 2003年11月新規受付停止 |
| 関西 | ケイ・オプティコム | 30万8400 | 音声サービスを将来的に終了 |
| 中国 | エネルギア・コミュニケーションズ | 6万3600 | |
| 四国 | STNet | 2万7600 | |
| 九州 | − | 0 | 2003年11月サービス終了 |
| 沖縄 | アステル沖縄 | 4万9500 | |
| アステルグループ小計 | 66万2700 |
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