料金競争は続く〜 フュージョン、IP電話→携帯で最安値更新

» 2004年04月15日 23時14分 公開
[杉浦正武,ITmedia]

 “携帯着信”の通話サービスで、各事業者の料金競争が続いている。フュージョン・コミュニケーションズは4月19日から、「FUSION IP-Phone」の050番号発信、携帯電話着信(IP電話→携帯)の通話サービス料金を、18.9円/1分から17.85円/1分に値下げすると発表した。

 これにより、同社はIP電話→携帯の通話サービスで最安を実現したとうたっている。ただし、この値下げは単純にIP電話サービスでの競争を意識したというよりは、4月1日から各事業者が始めた固定電話発信、携帯電話着信(固定→携帯)の通話サービスを意識したもの――ととらえるのが正しそうだ。

固定→携帯のし烈な価格競争

 固定→携帯サービスは、昨年6月に公表された総務省方針に伴い、中継接続業者に料金設定権が認められて実現したもの(2003年5月7日の記事参照)。ITmediaが3月22日にまとめた段階では、NTT東西やNTTコミュニケーションズが対ドコモ向けに「18.9円/1分」の料金プランを提示するなど、安値競争で先頭に立っていた(3月22日の記事参照)。

 しかしその後、KDDIが固定→携帯に参入を表明(3月25日の記事参照)。対au、ドコモの通話で18.9円/1分と、やはり業界最安水準の値付けをした。KDDIはさらに、割引サービスに加入した場合は対auの通話がさらに5%引きになるとして、割安感を出した。

 これに黙っていなかったのが、NTT東日本だ。同社は4月1日に、固定→携帯の通話サービスを値下げすると発表。対ドコモは18.375円/1分として、“安値トップ”の座を奪い返した(NTT東日本のリリース)。

 あおりを受けたのが、今回値下げをしたフュージョン・コミュニケーションズだろう。本来、IP電話は安さを売りにしており、実際同社のFUSION IP-Phoneは全キャリア共通で18.9円/1分の価格を実現していた。しかしNTTドコモにかける場合に限っていてば、通常の電話をかける際頭にNTT東の事業者識別番号である「0036」を付けるだけで、最安になる。これでは、FUSION IP-Phoneに加入する必要などなくなってしまう。

 この状況の巻き返しを狙ったのが、冒頭の値下げといえるだろう。いずれにせよ、各社の競争は続いている。ユーザーとしては、どれが一番得をするサービスなのか注意して見極めたいところだ。

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