「Symbian OSのリード続く」と調査会社予測

» 2004年04月27日 08時28分 公開
[ITmedia]

 携帯電話用OSでMicrosoftのWindows Mobileが浸透を深めているが、今後も首位はSymbianが維持し続けるだろうとの予測を4月26日、調査会社ABI Researchが発表した。

 ABIによれば、これまでに出荷された携帯電話では各メーカーのプロプライエタリなOSが98%を占め、残る2%(約1000万台)の「スマートフォン」OSをめぐってSymbianとMicrosoft、Linuxがしのぎを削っている。同社の予測では2009年までに、出荷される携帯電話の約4分の1を、スマートフォンと接続型のPDAが占めるようになる見通し。

 メーカーやキャリアごとのプロプライエタリなOSでは機能が限られるため、スマートフォン需要はいずれ加速するとABIは予測している。

 Symbianがこれまで成功を収めてきたのは、キャリアやメーカーが携帯電話市場をMicrosoftに独占されることを恐れ、Windows Mobileの採用に後ろ向きだったことが大きな要因だったとABIは分析。しかし携帯電話メーカー最大手のNokiaがSymbianの主導権を握ろうと模索する中、Nokia最大のライバルであるMotorolaがSymbian株を手放したのは驚くには当たらないと指摘している。

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