AAC【えーえーしー】

» 2004年05月26日 15時50分 公開
[江戸川,ITmedia]

 AAC(Advanced Audio Coding)は、MPEG-2、およびMPEG-4に採用されている音声圧縮方式。MPEG-1に採用されているMP3とほぼ同じ音質ながら、圧縮効率を1.4倍ほど高めているのが特徴。開発から10年以上が経過したというMP3が2チャンネルであるのに対し、AACでは最大48チャンネルを利用できる。

 MPEG-2 AACはISO/IEC 13818-7として標準化されており、日本ではBSデジタル放送の5.1チャンネルサラウンドに用いられている規格として知られている。一方のMPEG-4 AACは、MPEG-2 AACの符号化効率をさらに向上させたもので、帯域の限られるインターネットストリーミングなどに適した規格とされている。

 3G携帯の動画向け形式として開発された3GPPと3GPP2は、MPEG-4を基本としたもので音声コーデックにAACとAMRを用いている。ちなみにCDMA2000で利用される3GPP2では、このほかにQCELPも採用されている。

 NTTドコモのFOMA F2102V/N2102V以降のiモーションでは、音声コーデックにMPEG-4 AACを採用しているほか、auも1X WINの着うた向けとして利用している。また、アップルコンピュータはQuickTime 6、およびiTunes 4でMPEG-4 AACをサポート。また同社の人気製品である音楽プレーヤー「iPod」にも同技術が使われている。

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