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» 2004年07月06日 14時03分 公開

「P900iV」、強化された動画機能の使い勝手を試す(1/2 ページ)

「P900iV」は、進化したムービースタイルと195万画素カメラ、強化された動画機能が特徴。ムービーは、撮影時の画質向上だけでなく、モバイルビデオビューワとしての使い勝手も向上している。

[坪山博貴,ITmedia]

 「P900i」(2003年12月の記事参照)の機能をベースに、強化した動画機能を搭載したのがパナソニック モバイルコミュニケーションズ製の「P900iV」(6月1日の記事参照)。進化したムービースタイルと195万画素CCDの搭載が特徴だ。

テレビにつないでテレビ電話も〜強化された動画機能

 ビジュアル機能面の機能強化が図られたP900iVは、カメラ画素数の向上だけでなく、「Marvie 3」を使ったハードウェア動画処理を行っているのも特徴の1つ。P2102Vから引き継がれたムービースタイルも、液晶面を表にしたまま閉じられる「ビューワスタイル」に対応するなど進化した。(6月30日の記事参照)。基本ソフトのベースとなるのはP900i(3月12日の記事参照)。デコメールの使い勝手が向上しているほかには、それほど大きな変更点はない。

 左からP2102V、P900iV、P900i。P900iより大きいものの、高さがそれほどないためか、むしろコンパクトにすら見える。P2102Vと同様、自分撮り以外では静止画、動画撮影時ともにムービースタイルで利用する

 P900iVのトピックは多々あるが、分かりやすいのはテレビへの出力機能だろう。「A5501T」「D900i」「V601T」「V601SH」など他社端末でもテレビ出力をサポートしている端末が出てきているが、P900iVではテレビ電話もテレビ出力できる点が大きく異なる。

 イヤホンマイク端子を兼ねるAV出力端子に付属のケーブルを接続し、一般的なピンプラグでテレビと接続する。今時のテレビの多くが前面にもAV入力端子を備えているので、接続はそれほど煩わしくないだろう。

 テレビへの映像出力は「各種設定」-「外部オプション」内にある「AV出力」をオンにすればいい。P900iVのディスプレイにも同じテレビ電話画面が表示される。テレビ電話の音声がテレビから聞こえるのは、なかなか面白い体験で、テレビ電話の新しい使い方を提案できそうだ。

 ディスプレイに表示されるテレビ電話画面がそのまま出力されるので、通話スタイルであれば縦長、ムービースタイルであれば横長でテレビ画面に表示される。画面レイアウト、表示内容もそのままだ。音声がテレビのスピーカーから出力されるため、端末単体よりも雰囲気は伝わる

 テレビ電話の画質そのものに変更はないため、テレビ出力すると画質のアラは見えてくる。しかし面白い機能ではあるし、「旅行先から観光スポットを自宅にテレビ中継」──といった使い方もできる。発信元もP900iVを使っていれば、ムービースタイルでリニアズームを使えるなど、映し出す映像の自由度が広がる。

QVGAをサポートする強力な動画撮影、再生機能

 前モデルにあたる初代2軸ヒンジ構造の端末「P2102V」から大幅に強化されたのが、動画撮影および再生機能だ。保存先をminiSDカードにすれば、最大QVGA(320×240ピクセル)、フレームレート15fps、ビットレート1Mbpsのクオリティで動画撮影を行える。

 録画時間は保存先の空き容量に依存し、miniSDカードへの最大録画時間は公開されていない。筆者が確認した限りでは100Mバイトを超えるファイルサイズまで録画できたので、大きな制限はないと見てよさそうだ。

 320×240ピクセルのスーパーファイン(映像ビットレート平均768Kbps、最大1Mbps)で撮影した動画をP900iV本体で再生すると、その鮮明さとスムーズさに驚く。今回は夜間の室内での撮影が中心だったが、ノイズが乗りすぎることもなく、極めて実用的な撮影が可能だった。

 テレビ出力すると、フレームレートがテレビ放送などの半分にあたる15fpsのためか、動きの激しいシーンでは少々不自然な感じも受ける。しかし画質は十分視聴に耐えうる。携帯電話で撮影した映像とは思えない高画質で、ブロックノイズも皆無だ。

ファイルサイズが100Mバイト以上の動画撮影も可能


 P900iVで撮影した動画をPCで再生して静止画キャプチャしたものだが、クオリティは良好だ

 少々残念なのは、QVGAサイズの動画撮影時にはズームが使えない点。195万画素のカメラユニットなので、画質を落とさずデジタルズームも不可能ではないはずなのだが、処理速度を優先したのだろうか。

 動画撮影後にムービースタイルからビューワスタイルに切り替えると、最後に撮影した動画が自動再生されるのも便利。ビューワスタイルのまま側面のボタンでメニュー操作すれば、任意の動画を再生することも可能だ。

 ただしビューワスタイルからムービースタイルに戻しても、撮影モードに戻らないのは残念な点だ。クリアキーを何回か押して待ち受け画面に戻り、そこからムービースタイルにすれば撮影モードに戻れるが、この操作はかなり面倒だ。

スタイルに連動して撮影モードやビュワーモードに移行する「スタイル連動機能」は無効にもできる。なお自動で移行するのは「待ち受け→撮影」「撮影→ビューワ」のみで、「ビューワ→撮影」の移行には対応していない

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