「N900iL」は日本初のLinux携帯

» 2004年07月13日 18時04分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 NTTドコモが7月13日に開発発表した無線LAN内蔵FOMA端末「N900iL」は(7月13日の記事参照)、国内向け携帯電話で初めてOSにLinuxを採用した。

 特に無線LAN搭載との関係でLinuxを採用したわけではなく、「たまたまタイミングが合った」(ドコモ)のが理由。Linux採用は開発効率の向上が主目的となる。N900iLは、N900iの機能をほぼ継承しており、メニュー周りから動作まで、従来のNEC製端末と変わりはない。

 今後の端末にLinux OSを使うかどうかについて、NECからのコメントは得られなかった。

 ドコモはハイエンド向け携帯電話にLinux OSあるいはSymbian OSを推奨しており(2003年12月3日の記事参照)、FOMA供給メーカーはどちらのOSを使うかをほぼ決定した。Linuxを選択したのはソフトウェア開発で協業しているNECとパナソニック モバイル。NECはLinux OS搭載端末を既に試作しており(6月2日の記事参照)、N900iLとして初めて製品化した。

 Symbian OSは富士通が実際の製品に採用しており、「F2051」「F2102V」「F900i」「F900iT」と4機種に上る。三菱電機も富士通と組んでSymbian OS採用を発表しており(3月24日の記事参照)、シャープもSymbian OS採用を決定している(7月8日の記事参照)。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年04月29日 更新
  1. メルカリで詐欺に遭った話 不誠実な事務局の対応、ユーザーが「絶対にやってはいけない」こと (2025年04月27日)
  2. 都内に出没する「偽携帯電話基地局」に村上総務相も「関係機関と対応」――セキュリティアップデートで「2G接続不可」モードの実装を (2025年04月27日)
  3. ドコモ新料金プランは何が変わった? 「ドコモ MAX」と「eximo」を比較、値上げ以上の価値が受け入れられるか (2025年04月25日)
  4. 情シス目線で見る、社用スマホとしての「iPhone 16e」 調達コストは約59%増加だが…… (2025年04月28日)
  5. ドコモの「irumo」わずか2年で新規終了の理由 0.5GBプラン廃止の影響は少ない? (2025年04月24日)
  6. 「PayPay」をiPhoneのロック画面から起動すると便利 (2025年04月28日)
  7. モバイル通信の体感品質はauが優秀、ドコモの「一貫した品質」1位挑戦は次回に持ち越し Opensignalが発表 (2025年04月28日)
  8. ドコモが料金プランを刷新したワケ “優良顧客”重視にシフトも、サブブランド競争では不安も (2025年04月26日)
  9. ドコモ新料金で日本の「20GB」はまた値上げ? 「複雑」との批判あるも、残された「選択肢」に要注目 (2025年04月26日)
  10. ドコモ、月550円からの「irumo」受付終了へ 代替えの新プランは「4GBで2750円」「10GBで3850円」の“2択”に (2025年04月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2025年