米携帯電話事業者のVerizon Wirelessは8月30日、同社加入者の携帯電話に迷惑メールを送り付けていたスパマーに対し、恒久的な禁止命令を勝ち取ったと発表した。
発表によると、禁止命令を言い渡されたのはロードアイランド州在住のジェイコブ・ブラウン氏。計画的なスパム攻撃を行っていたことで知られる人物だとしている。ニュージャージー州トレントンにある米連邦地裁のメアリー・クーパー判事がブラウン氏に対し、Verizon加入者へのスパム送信を恒久的に禁じる命令を言い渡した。
ブラウン氏らは、ローン勧誘のショートテキストメッセージ送信のほか、ユーザーがアダルトサイトを訪問するよう仕向けていた。迷惑メール送信に当たっては無関係な個人のアドレスを使って送信元を偽装していたという。
米国の携帯電話はメールを受信するごとに料金がかかることから、Verizonは昨年も携帯電話スパマーを相手取って2件の訴訟を起こすなど、対策に乗り出している。また、米連邦通信委員会(FCC)も、携帯電話宛てのスパム禁止を定めている。
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