ルノーF1、iモードを武器に日本GP制覇を目指す

» 2004年10月06日 05時05分 公開
[笠原一輝,ITmedia]

 人間、どうも、お金持ちになるとすぐに何かのタニマチになりたがるもののようだ。昨今メディアを騒がせているプロ野球の新規参入では、ライブドアの堀江社長と楽天の三木谷社長の熱いつばぜり合いを繰り広げて話題となっているが、やはりお金持ちになると、次は“ステータス”を求めたくなるのは人間の性なのだろうか。

 ヨーロッパにおいて、ステータスのある“タニマチ”になろうと考える人が、最初にドアをたたくのがF1チームの門だ。というのも、F1は、ヨーロッパでは伝統と格式がある“紳士・淑女”のスポーツであり、他のスポーツイベントと比較するとその宣伝効果は群を抜いているからだ。

 このため、多くのグローバルな企業がF1GPに参戦するチームをサポートしており、ここ最近ではhp、インテル、AMDなどのIT業界におけるおなじみの企業もスポンサー活動を行っている。

 今や日本を代表する企業になったNTTドコモも、そうした企業の1つだ(1月30日の記事参照)。iモードをヨーロッパを皮切りに世界へ展開していこうという戦略を持つNTTドコモにとって、F1チームへのスポンサーになることによる露出は大きな意味を持っている。

ルノーF1マシンのバージボードなどにはiモードのロゴが

ピットクルーがiモードを使って天気予報をチェック?

 全世界の16カ国で開催される今年のF1GPだが、今週末には第17戦となる日本GPが、三重県の鈴鹿サーキットで開催される。

 NTTドコモは、昨年の12月にマイルドセブン・ルノーF1チームと、iモードブランドでのスポンサーシップ契約を結び、同チームの2台の車のフロントウイング、フロントノーズ、バージボード、リアウイングの翼端板、ドライバーのヘルメットなどにiモードのロゴが装着されている。

 ルノーF1チームは、前戦の中国GPが終わった段階で、コンストラクターズチャンピオンシップ(車体部門選手権)で3位につけており、2位のBARホンダチームと9ポイント差の逆転を日本GPで狙っている。

 今回、NTT ドコモはF1日本GPに参戦するルノーF1チームのドライバーを応援するイベントを都内のホテルで開催した。イベントには、同チームから参戦する二人のドライバー、フェルナンド・アロンソ選手(レースドライバー)とフランク・モンタニー選手(テストドライバー)が来場し、会場を訪れたスペシャルゲストである俳優の岩城滉一氏、バレエダンサーの熊川哲也氏、K-1ファイターの魔裟斗氏、女優の鳥居かおり氏、さらにはiモード応援隊らからの激励を受けた。

マイルドセブン・ルノーF1チームのフェルナンド・アロンソ選手(左)とフランク・モンターニ選手(右)、中央はマイルドセブン・ルノーF1イメージガールの相沢沙頼さん。ところで、中国GPからレースドライバーになったジャック・ビルヌーブ選手はどうしていないのだろうか……

 冒頭に登場した、NTTドコモ常務取締役の榎啓一氏は、「実は佐藤琢磨(筆者注:日本人F1ドライバーで、ルノーチームと2位を争うBARホンダチームのドライバー)の父親は高校時代の友人なんですが、日本GPではライバルとなるので微妙です。なので、日本GPではルノーF1チームが1位と2位になって、琢磨選手には3位でちょうどいいのではないかと思っています(笑)。そうすればコンストラクターズ選手権でも逆転できるし」とジョークで会場を笑わせた。

 さらに「NTTドコモは、iモードを9カ国で展開しており、ほとんどはヨーロッパの国。特に地中海側の国でたくさん契約して頂いており、そうしたiモードの海外展開のために(スポンサー)契約を行った」と述べ、F1のスポンサードがNTT ドコモの海外展開に非常に重要であると強調した。

両ドライバーの激励に訪れたK-1ファイターの魔裟斗氏、俳優の岩城滉一氏、アロンソ選手、モンタニー選手、バレエダンサーの熊川哲也氏、女優の鳥居かおりさん(左より)

 なお、トークショーでは、両ドライバーに対してiモードをどう思うか? という質問もぶつけられ、ドコモのパートナーであるテレフォニカがiモードを展開するスペイン出身のアロンソ選手は、「スペインでも昨年からiモードが提供されている。いつでもどこでも情報にアクセスすることができて大変便利だ」と話し、iモードのプロモーションに一役買っていた。

 コメンテータを努めた川井一仁氏は「昨年、パドックでiモードを使って天気予報を調べてよとピットクルーに頼まれたことがある」という秘話を明らかにした。実際、今週末の鈴鹿は雨との天気予報も出ており、もしかすると、iモードがルノーF1チームのコンストラクターズ選手権2位奪回の秘密兵器になるかも?


“川井ちゃん”ことスカパー!のF1中継などでおなじみの川井一仁氏がコメンテーターとして登場


iモード応援隊のみなさん


F1関連のコンテンツプロバイダーが壇上に登場し、各コンテンツをアピール

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年02月10日 更新
  1. 「iPhoneの調子が悪いです」の文言、なぜアイホンのFAQに? 実はAppleと深く関係 (2026年02月08日)
  2. 総務省有識者会議が「手のひら返し」な我が国への示唆――日本を国際標準から遅れさせたのは自らの愚策のせい (2026年02月08日)
  3. 「東京アプリ」で1.1万円分をゲット、お得な交換先はどこ? dポイント10%増量+楽天ペイ抽選が狙い目か (2026年02月05日)
  4. KDDI、楽天モバイルとの「ローミング重複エリア」を順次終了 松田社長が言及 (2026年02月06日)
  5. 楽天モバイル、1000万回線突破も残る「通信品質」の課題 5G SAの早期導入とKDDIローミング再延長が焦点に (2026年02月07日)
  6. ソフトバンク、短期解約を繰り返す「ホッピングユーザー」を抑制 その理由は? (2026年02月09日)
  7. Googleが台湾のPixel開発拠点を公開 「10 Pro Fold」ヒンジ開発の裏側、“7年サポート”を支える耐久テスト (2026年02月09日)
  8. 東京アプリ、PayPayがポイント交換先に追加される可能性は? 広報に確認した (2026年02月05日)
  9. 東京アプリ、PayPayとWAON POINTをポイント交換先に追加 交換時期は「決まり次第案内」 (2026年02月09日)
  10. 「小型iPhone SEを復活させて」──手放せない理由SNSで話題 どこが“ちょうどいい”と評価されるのか (2025年11月29日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年