ちょっと疑問(?)なW02Hの「デュアルバンド対応」:Mobile Weekly Top10

» 2004年10月28日 19時49分 公開
[杉浦正武,ITmedia]

 先週のトップは、携帯でありながら液晶のない「ツーカーS」の記事。十分な調査に基づいて開発されたようで、なかなか興味深い。

 ところで先週、KDDIから受信最大2.4MbpsのPacketWINに対応した「W02H」が発売された(10月21日の記事参照)。800MHz帯と2GHz帯の「デュアルバンド」に対応しているところがポイントだ。

 もっとも、通信中にいくらCFカードの外観を見ても“いまどちらの帯域を使っているのか”は分からない。「やはり、状況に応じて空いている帯域を利用するのか?」と思ったが、実情は異なるようだ。

 既に掲載した記事でも触れたが(10月27日の記事参照)、W02Hでは「音声は2GHzのCDMA 1Xを優先して使う。パケット通信は800MHz帯のみ。カードとしては2GHz帯の電波は使えるが、2GHzのEV-DOは使えない仕様になっている」(KDDI広報)。なんと、2GHz帯を使うのは音声通話時のみなのだ。

 ここで、ちょっと考えてみてほしいのだが、CFカード型の端末を購入して音声通話をするユーザーがどのくらいいるだろうか? イヤホンなどを用意すれば音声通話が可能だとはいえ、そうした利用をするユーザーが少数派であることは間違いないだろう。

 KDDIは、800MHz帯と2GHz帯で免許を持っているが、電波の到達度・浸透率などで有利な800MHz帯をメインに使っている(9月5日の記事参照)。この姿勢を巡って、ドコモからの「少しズルイ」という非難の声や(2003年12月4日の記事参照)、ソフトバンクから「2GHz帯をもらっておきながら、有効活用していない。使わないなら返却せよ」との糾弾を招いたりしている。

 そうした流れの中で、800MHz/2GHzのデュアル対応通信カードをリリースしたことは面白いと思っていたのだが、これでは実質「シングルバンド」対応。KDDIを非難する声を封じこめるサービス……には、どうやらなりそうもない。

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