携帯に対するPHSの優位性を打ち出すDDIポケットインタビュー(4/4 ページ)

» 2004年11月04日 16時30分 公開
[吉岡綾乃 斎藤健二,ITmedia]
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音声通話定額制の可能性は?

ITmedia サービスのバックボーンとなる新ネットワーク「Wireless IP Local Loop」(WILL)(10月14日記事参照)について聞かせてください。5年がかりで700億円を投じて新しいネットワークを構築するということですが。

 「ポイントは、(データ通信だけでなく音声通話も)バックボーンをIP化することと、基地局の高速化、多チャンネル化です。現在16万カ所に設置している基地局をより高速で多チャンネルなものに入れ替えていきます。現在、年間1000カ所くらいの基地局を増やしているのですが、年間8000カ所くらいずつのペースで、基地局の入れ替え+増強を目指しています。ITX(NTT地域網をバイパスする装置)の設置も順調に進んでいます」

ITmedia バックボーンがIP化し、ITXの設置が進めば、音声通話の定額化も見えてきますね。

 「データ通信同様、音声も『たくさん使っても安く』としていくのは、やりやすくなります。ただ実際にはいろんなところと相互接続しているので、完全な定額制というのは難しいでしょう。でも一部の(音声通話)定額というのは、視野に入れてやっていくことになるでしょう。

ITmedia ITXを導入してNTT網をバイパスできれば、アクセスチャージに限って言えば、DDIポケット端末同士の音声通話定額は可能では?

 「チャンネル数が増え、バックボーンのIP網が完成すれば、ウィルコム同士の音声通話の定額は見えてくるでしょう。ただ、端末のリリースなども含め、音声通話(の強化)は一朝一夕でできるものではないので、じっくり取り組まなくてはと思っています」

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