FOMA 901i 5機種のスペックを比較する(3/3 ページ)

» 2004年11月24日 21時24分 公開
[斎藤健二,ITmedia]
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FeliCaは3機種〜特殊機能

 901iシリーズ5機種の最大の違いは、実はFeliCa対応の有無にある。名称に“iC”が付いている3機種、SH901iCN901iCF901iCがFeliCa対応だ。

端末 FeliCa OS 日本語入力 その他
SH901iC 独自RTOS ケータイShoin3 ビデオ録画
F901iC Symbian OS 独自 指紋センサー
N901iC Linux OS 独自(T9) 抗菌ボディ
P901i Linux OS 独自(T9) 着せ替え
D901i Symbian OS 独自 スライドボディ

 徐々に普及が始まったFeliCa対応端末は、来年度にはサービス提供者が「サービスプラットフォームとして成り立つ1つの目処」と言う1000万台に達することが見込まれる。2005年末にはJR東日本のSuicaサービスが利用できるようになる予定であるほか(8月18日の記事参照)、KDDIもFeliCa対応端末を投入するなど、盛り上がりが予想される。このタイミングでFeliCa対応端末を選ぶのもいい選択だ。

 既報の通り、901iシリーズではSH901iCを除く4機種が汎用OSを採用してきた(11月18日の記事参照)

 F901iCはSymbian OS採用機種として7機種目に当たる。D901iはSymbian OS初採用だ。これに伴ってか、D901iは日本語入力機能も従来のATOKから、独自方式に変更になっている。

 N901iCP901iは、いずれもLinux OSを採用。ただしメニュー周りなどのインタフェースに変更はなく、ユーザーはOSが変わったことを意識せずに使えるという(6月2日の記事参照)

5機種を概観すると

 5機種の特徴を概観していこう。気になる発売時期は、SH901iCが延期され12月頭に(11月24日の記事参照)F901iCが年内に、ほかは年明けに前後しての発売となる模様だ。

 SH901iCは、FeliCa対応、AF付き2Mピクセルカメラ、ビデオ録画機能が特徴。唯一回転2軸ヒンジを備えることにも注目したい。半面、重量は最も重く、電池の持ちも良いほうではない。

 F901iCは、FeliCa対応、2.4型の液晶、AF付き2Mピクセルカメラ、指紋センサー搭載が特徴。28ミリと最も厚く、アンテナが付いているのが難点。ただし電池の持ちは、シリーズ中最高となる570時間を予定している。

 N901iCは、FeliCa対応のほかは、平均的なスペックをコンパクトにまとめてきた。目立った特徴もないが、重さや電池の持ちなど、すべてが平均的。抗菌ボディは面白いアイデアだ。

 P901iは、小柄なボディが最大の特徴。重さ104グラム/厚み22ミリというサイズは、PDCよりも小さく軽い。着せ替えパネルである「カスタムジャケット」も継続している。ただしFeliCaには対応しておらず、機能面では見劣りする部分が多い。

 D901iは、FOMA初のスライドボディ端末。2.4型の大画面、AF付き有効200万画素のスーパーCCDハニカム搭載カメラなどが特徴。ただし、OSをSymbianに変えるに当たり、インタフェースも一新され、外部メモリもminiSDに変更となった。既存の三菱ユーザーにとっては出来が気になる。

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