800M/1700MHzのデュアル携帯は可能か?〜携帯周波数第4回会合(2/3 ページ)

» 2004年11月25日 15時56分 公開
[杉浦正武,ITmedia]

 そもそも800MHz帯再編は、度々指摘されてきたとおり“新規割当”というよりは“細分化された帯域の整理”および“諸外国と上り下り帯域を一致させる”ためとの意味合いが強い(10月28日の記事参照)。KDDIの小野寺氏は今のままでもサービス提供できるが、「30年来の長い課題を解消するため」、わざわざ約5000億円を投じて周波数移行する計画だったのだと話す。

 「放送事業者のように、デジタル化で国のお金を使うことを要求していない。KDDIは負担を覚悟の上で、国家的プロジェクト完遂に協力する」

 ドコモの中村氏も、800MHz帯再編は多くの専門家が参加し、3年以上にわたり詳細に検討してきた国家的プロジェクトだと話す。それが完成しようとしたところで、新規参入したいといって全く新しい再編方針を打ち出されても困る――という論法だ。

 「周波数再編は(これをあっちに移し、それをこっちに移しという)パズルゲーム。(好き勝手に飛び込まれると)パズルが動かない」(小野寺氏)

 ソフトバンクと同じく、移動体新規参入を目指すイー・アクセスもソフトバンク案には反対の立場をとる。同社は「既存事業者は800MHz、新規事業者は1.7GHz」という極めてシンプルな割当を主張している。

 「800MHz帯は、総務省の当初案にするのが現実的。マルチバンドは、電波の伝播特性に応じて基地局の位置を変えなくてはならないため、新規事業者にとって二重投資になる」

 千本社長はまた、韓国や英国の状況を見ると「より高い周波数を使う事業者が、即苦戦を強いられている」わけでもないとも指摘した。

マルチバンド携帯の実務的問題

 ソフトバンクがアピールするマルチバンド携帯だが、KDDIは800MHzと2GHzのデュアルサービスを提供済み(10月27日の記事参照)。ドコモも同様のサービスを展開する予定だ。ただし、ソフトバンクがいうようなかたちではない。

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