12月1日から3日まで、東京ビッグサイトでNECが主催する「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO 2004」が開催されている。ここでは携帯関連展示の見どころをまとめた。
ソリューション系の展示に力を入れていることもあり、KDDIブースでも「OFFICE WISE(6月2日の記事参照)」や「ケータイオフィス(2003年9月30日の記事参照)」などが目立つところに展示されていた。その脇で目を引いたのが、Bluetooth関連の参考展示だ。
「DP-101B(M)」は、スウェーデンのアノト社が特許を持つデジタルペンシステム。専用のデジタルペン(日立製作所製)で、専用の用紙(大日本印刷製)に書き込むと、ペンがそのデータを取り込み、Bluetoothで携帯に接続。携帯電話からサーバにアップロードする。サーバに上げられたデータはタイプによって振り分けられ、例えば手書きメモであればJPEGに変換されてメール送信され、アンケートや注文書などであればデータ集計システムへ送られる、といった仕組みになっている。(7月21日の記事参照)
デジタルペンの価格は1本3〜4万円程度。紙は種類によって価格が異なる。ペンの先がスイッチになっており、ペン先の横に埋め込まれた小さなカメラで筆跡を読み取る。ペンの軌跡、筆圧、書き順、傾き、タイムスタンプなども同時に記録されており、サインの識別などへの利用法も考えられるという。
デンソーが展示していたのは、BREWアプリケーションとBluetoothを組み合わせた、RFIDタグ利用の勤怠管理システム。RFID付きの社員証や、特定の場所に貼られたRFID付きラベルをBluetoothに対応したRFIDリーダー/ライターで読み込み、タグ情報に位置情報とタイムスタンプを追加してBluetooth携帯からBREWアプリでサーバへデータを送信する。
2005年前半には製品化の予定で、RFタグはシンプルなタイプで1枚150円前後、リーダー/ライターは25〜26万円程度になる見込み。使い方としては、位置情報を添付した出勤管理システムや、設備点検のチェックシステムなどが考えられる。
広いスペースを割いて展示されていたのが、NECのIP電話ソリューション「UNIVERGE」(ユニバージュ)と、FOMA+無線LANのデュアル端末「N900iL」を組み合わせた、「UNIVERGE FOMA連携ソリューション」だ(7月14日の記事参照)。
N900iLは、社内ではIP電話のワイヤレス内線端末、社外ではFOMAとして利用できるほか、SIPサーバを通したIM(インスタントメッセージ)機能やプレゼンス表示機能を持っている。複数のN900iLに一斉にIMを送り、示したURLにWebブラウザでアクセスすると、より詳しい情報にアクセスできる仕組みや、無線LANのAP(アクセスポイント)で端末の位置情報を取得し、プレゼンスを自動更新するといった仕組みが参考展示されていた。
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