レビュー
» 2005年02月22日 14時35分 公開

「V603SH」のモーションコントロールを試す (2/2)

[坪山博貴,ITmedia]
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 また電子コンパスは当然ながら実用機能。地磁気を利用する関係上、地下やビルの高層部などでは誤動作するが、端末の向きに合わせて立体表示される凝ったもの。日常的に利用するものではないだろうが、アウトドア派の人には役に立ちそうだ。

電子コンパス機能はV603SHを持つ向きによって3D表示が切り替わる。実用的であると共にけっこう楽しい機能だ

楽しいのはやっぱりゲーム!!

 モーションコントロールを使って便利、というか「楽しい」と思えたのは、やはりゲームだ。プレインストールされたVアプリの「振るスイング!ゴルフ」(体験版)はV603SHをゴルフクラブに見立てて持ち、実際にスイングすることで遊べる一種の体感ゲームになっている。

 このゲーム、さすがにボールを飛ばす方向やクラブがボールのどの位置を叩くかは事前に設定するのだが、ゆっくりテイクバックして静止、振り抜いて2秒静止といった動作が求められ、気分は中々本格的だ。遠くへ飛ばすには必ずしも早く振り抜けばいいということではないあたりも凝っている。キー操作で行うゴルフゲームとは全く異なる次元の楽しさだ。

スイングの前に打つ方向、クラブ、打点をキー操作で設定する。右上に表示されている風向きにも注意だ。画面では向かい風なので打点を高くし、ボールが高く上がらないように設定している(左)。このようにスイングは、実際のゴルフと同じ要領で行うように指示される。単に早く振り抜けば玉が飛ぶ、というロジックではないようだ(右)

 同じくプリインストールされた「ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド」(体験版)もモーションコントロールに対応している。敵を倒すための銃をV603SHを上下左右に動かすことでコントロールするようになっており、こちらも新しい面白さだ。

 現状モーションコントロールに対応したゲームはこの2作品のみ。各種ゲームの登場はこれからということになるが、V603SHはケータイで体感ゲームという新しい世界を切り開くかもしれない。

テレビ機能もより便利に

 モーションコントロールが役立つという点でちょっと意外なのがテレビ機能だろう。V603SHのテレビ機能は縦横表示の切換が可能で、さらに表示方向を左右反転することも可能。電波状態によってはV603SHの向きによって画質も変化するので、この機能はかなり便利だ。

 V603SHではモーションコントロール機能で上下を判断し、縦画面、横画面で映像が正立で見られるように自動で切り替えられる。また縦横画面まで自動で切り替えることも可能で、縦に持てば縦画面、横に持てば横画面に自動に切替えてくれる。とにかく映りが良いように持てば画面も追従してくれる。モーションコントロールが非常に実用的に機能するのだ。

テレビでは縦、横画面毎に表示方向を固定したり、モーションコントロールセンサーを利用しての自動切換えを設定可能。縦横画面の切替えまで完全に自動化することもできる

 テレビ機能を試した後だと、ちょっともったいないと思えるのがカメラ機能だ。カメラ機能ではディスプレイ部を開いた状態では縦位置撮影、ディスプレイ部を反転させて閉じた状態では横位置撮影用にディスプレイ内のガイダンスなどが固定されている。

 例えば開いて横位置撮影、といった場合にはディスプレイ内のガイダンスは90度横を向いたままになってしまう。カメラ機能でのファインダー画面もモーションコントロール機能で切り替わってくれれば、と思わず思ってしまったわけだ。

ケータイに実用性も楽しさも加味したモーションコントロール

 前述したように、モーションコントロールはキー操作に代わりに利用することもできるが、これは正直言っておまけ機能と思ってもいい。ユーザーショートカットでの活用は悪くないが、結局はキー操作を併用することも多く、側面のキーを操作したり、結局開いて普通にキー操作のほうが早いことは多そうだ。

 とはいえテレビ機能のように実用面でのはっきりとしたメリットもある。またゲームでの利用は文句なしに楽しく、ケータイでのゲームにはほとんど見向きもしない筆者でも「振るスイング!ゴルフ」は思わず熱くなってしまった。

 ただし「振るスイング!ゴルフ」に関していえば、V603SHを放り投げてしまわないよう注意したい。できれば手首に巻きつけられるタイプのストラップを利用したほうがいいだろう。少なくとも放り投げてしまうそうになるくらい楽しいゲームが楽しめることだけは間違いない。

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