携帯フルブラウザ3種を比較する(1/3 ページ)

» 2005年03月23日 04時20分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 携帯電話で、PC向けのWebサイトを閲覧できる“フルブラウザ”が人気だ。元々携帯に組み込まれた「Opera」のようなブラウザをはじめ、自分でダウンロードして利用する「jigブラウザ」「Scope」など次第に種類が増えてきた。

 それぞれの携帯向けフルブラウザがどのような特徴を持つのか。またCookie、JavaScriptはどのくらい使えるのかまとめてみた。

ブラウザ名(機種名) ブラウザ製作元 利用料金
Opera(AH-K3001V) Opera Software 無料(端末組込)
Opera(W21CA) Opera Software 無料(端末組込)
Opera(Vodafone 702NK) Opera Software 39ドル
jigブラウザ(100K) jig.jp 月額1050円、年額6000円
jigブラウザ(30K) jig.jp 月額1050円、年額6000円
Scope プログラマーズファクトリ 無料

対応機種と料金

 まず自分の携帯電話でフルブラウザが利用できるかどうかからチェックしたい。

 現在のところ、最初から端末に組み込まれているのはウィルコムの「AH-K3001V」(京セラ製)と(2004年5月27日の記事参照)、auの「W21CA」(カシオ計算機製)(2004年12月21日の記事参照)。いずれも「Opera」ブラウザが搭載されている。

 ドコモユーザーの場合、FOMA 900i/901i、505i/506iならばjigブラウザScopeも利用可能。ドコモ端末には幅広く対応が進んでいる。

 対応が限られるのはau(KDDI)とボーダフォンだ。auのJava対応WIN端末(「W11H」「W11K」)と、Java対応1X端末(「A5403CA」「A5406CA」「A5407CA」)ならばjigブラウザが利用できる。

 ボーダフォン端末では、Symbian OS/Series 60を使っているVodafone 702NKがOperaブラウザをダウンロードして利用できる(2月14日の記事参照)

Opera jigブラウザ(100K) jigブラウザ(30K) Scope(パブリックプレビュー版)
FOMA 901i ×
FOMA 900i ×
FOMA 700i × ×
ムーバ 506i ×
ムーバ 505i ×
au W21CA(au・組み込み) ○(Java Phase3対応機) × ×
ボーダフォン Vodafone 702NK(ダウンロード) × × ×
その他 AH-K3001V(ウィルコム・組み込み) × premini-II

 サイト閲覧にかかるパケット料金は、キャリアによって異なる。

 ドコモの場合、FOMAであればパケット定額の「パケ・ホーダイ」が利用できる。ムーバは0.315円/パケットの従量制だ。auの場合、jigブラウザであれば定額の「ダブル定額」が利用できるが、Operaでは従量制となる。ボーダフォンの場合は、「パケットフリー」に入っていてもOperaブラウザの利用は従量制のカウントとなる。ウィルコムならば定額の「つなぎ放題」が利用可能だ。

※記事執筆後の3月23日に、KDDIは「PCサイトビューアー」(Opera)も定額の対象とすると発表した(3月23日の記事参照)。追記させていただきます
       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年