バックライトが消えてもさまざまな情報を確認できる──。東京ビッグサイトで開催された「国際フラットパネル ディスプレイ展」には、そんなアプローチの液晶が展示された。
東芝松下ディスプレイテクノロジーは、微反射と半透過を組み合わせた2.4型液晶を展示している。透過より反射率が高いQVGAの微反射液晶の上に25ライン分の半透過液晶を搭載。バックライトが消えてメイン液晶に情報が映らない場合でも、電波状態やバッテリー残量、時間などは表示できるようにした。
ストレート型端末や回転2軸端末など、常に液晶が表に出ているデバイスで便利に使えると説明員。量産の時期は未定だという。
三洋エプソンイメージングデバイスが展示しているのは、バックライトが点灯していると26万色カラー表示の透過型、オフにするとモノクロ反射型で全画面を表示する半透過型液晶。サイズは2.1インチで、解像度は132×176ピクセル。
バックライトオフ時に、時計など最低限の情報をモノクロ表示する液晶はこれまでにもあったが、三洋エプソンの液晶は、バックライトオンの時と同じ画面をバックライトオフ時にモノクロ表示できる。「“待ち受け時などの何も映らない状態でも全画面を表示しておきたい”という端末メーカーのニーズを聞く中で新たに開発した製品。その場合でも低消費電力にしたいという声を受けて、バックライトオフ時はモノクロ表示にした」(説明員)。
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