“preminiワールド”の完成──次はFOMA?

» 2005年05月13日 17時32分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 「preminiワールドが完成した」──。NTTドコモのプロダクト&サービス本部第二商品企画担当主査である竹原功祐氏は、5月13日の「premini-IIS」発表の意味をこう話した。

 premini-IISは、小型化と使いやすさの両立を目指してきたpremiiシリーズの第4弾となる。QVGA液晶、130万画素カメラといった基本的な機能はpremini-IIを引き継ぎ、カラーリングを変更した。

とにかく小型軽量を追求した初代「premini」。そのバリエーションとして、ソフト路線を狙った「premini-S」。そして高機能化を進めた「premini-II」がこれまでに登場している。premini-IIのソフト路線であるpremini-IISが発表されたことで、商品マトリックスが埋まったことになる

ムーバでありながら大ヒットしたpreminiシリーズ

 ドコモの端末戦略は大きくFOMAにシフトしており、ユーザーの選択も「いま端末を換えるならFOMA」という意識が強くなってきている。自然と、ムーバ端末はメインストリームではなくニッチを狙った企画端末が増えた(1月25日の記事参照)

 台数を期待できない企画端末だが、preminiはシリーズ累計で約50万台を販売するというヒットとなる。「端末ラインアップがFOMA中心となるなか、『preminiがほしい』とムーバを選んでくれるお客様もいる」(竹原氏)

次のpreminiはFOMA?

 premini-IISの登場で、“premniワールドの完成”がうたわれたわけだが、今回がラストのpreminiなのだろうか。

 「この(preminiの)マトリックスは完成かなと思っている。しかしこれが最後というわけではなく、コンセプト1つ1つは、ほかの端末に生かしていくことになる」(竹原氏)

 さらに「preminiという名前が付く端末も出てくるかもしれない」と話し、FOMA版preminiについても「やりたい」と意気込みを話した。

 ただしpreminiの小ささは、成熟した2Gのプラットフォームだからこそ可能になった。FOMAでは技術的にまだ難しい部分もある。「次が出るとすればFOMAでしょうね。でも全然決まっていない」。会場の担当者はこう話した。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年12月06日 更新
  1. 飲食店でのスマホ注文に物議、LINEの連携必須に批判も 「客のリソースにただ乗りしないでほしい」 (2025年12月04日)
  2. NHK受信料の“督促強化”に不満や疑問の声 「訪問時のマナーは担当者に指導」と広報 (2025年12月05日)
  3. 「スマホ新法」施行前にKDDIが“重要案内” 「Webブラウザ」と「検索」選択の具体手順を公開 (2025年12月04日)
  4. 三つ折りスマホ「Galaxy Z TriFold」の実機を触ってみた 開けば10型タブレット、価格は約38万円 (2025年12月04日)
  5. 「楽天ポイント」と「楽天キャッシュ」は何が違う? 使い分けのポイントを解説 (2025年12月03日)
  6. 楽天ペイと楽天ポイントのキャンペーンまとめ【12月3日最新版】 1万〜3万ポイント還元のお得な施策あり (2025年12月03日)
  7. 楽天の2年間データ使い放題「バラマキ端末」を入手――楽天モバイル、年内1000万契約達成は確実か (2025年11月30日)
  8. ドコモが「dアカウント」のパスワードレス認証を「パスキー」に統一 2026年5月めどに (2025年12月05日)
  9. NHK ONE、簡単には「閉じられないメッセージ」表示へ 目的は“NHK受信料”の徴収 なぜ強引な仕様に? (2025年11月12日)
  10. 鉛筆デザインのiPad用スタイラスペン「Nelna Pencil」発売 物理ボタンに9機能を設定可能 (2025年12月03日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー