「第4回ドコモ・モバイル・サイエンス賞」の受賞者を発表

» 2005年10月05日 22時22分 公開
[ITmedia]

 モバイル・コミュニケーション・ファンドは10月5日、「第4回ドコモ・モバイル・サイエンス賞」の受賞者を発表した。

 「ドコモ・モバイル・サイエンス賞」は、日本における移動通信の発展と、若手研究者の育成を目的に制定された賞で、優れた研究成果・論文などの業績に対して褒賞を実施している。第4回の今回は、「先端技術部門」「基礎科学部門」「社会科学部門」の3部門のうち、「先端技術部門」と「基礎科学部門」の2部門で優秀賞の受賞者が決定した。

 「先端技術部門」の優秀賞受賞者は、独立行政法人産業技術総合研究所主任研究員の増井俊之氏。携帯端末での文字入力インタフェースに予測入力手法を取り入れ、入力の簡易化、高速化をはかり、またメールを利用したオープンな簡易メーリングリストシステムを構築した業績が評価された。

 「基礎科学部門」の優秀賞受賞者は、東京工業大学大学院助教授の山田功氏。不動点近似アルゴリズムを開発し、世界に先駆けて「最適な不動点の非線形逐次近似問題」を解決することに成功したほか、「不動点近似の手法」を利用して「適応射影劣勾配法」を提案し、「ランダムに変化する凸関数列の漸近的最小化問題」を解決した業績などが評価された。

 授賞式は10月14日に、東京・赤坂プリンスホテルにて実施される。

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