北京で開催された「PT/Wireless&Networks Comm China 2005」(10月21日の記事参照)では、国内では見かけないような風変わりな端末も多く展示されていた。いくつか紹介しよう。
韓LGのブースは“ギミック王”と呼べそうな端末が揃っており、ブースのあちこちで変形ギミックに興じる来訪者の姿を目にした。500万画素カメラを搭載したLG「C960」は数字キーパッド部分を自由に反転することができる。キーパッド背面にカメラが装備されており、液晶ディスプレイを見ながら好きなアングルで写真撮影できる仕組みだ。
「G832」はフリップ部分に数字キーを備えるストレートスタイルだが、端末下部には表に着信/切断/メニューキー、背面に130万画素カメラを搭載している。この部分が、これまた自在に回転できる。フリップを開いてカメラを反転する「デュアル・ギミック」はなかなか面白い。
さらに世界初の「デュアル・スライド」端末こと「LP3900」も展示されていた。こちらは上にスライドさせると下部に数字キーが現れ、下にスライドすると今度は上にカメラが現れる。カメラは側面のボタンを押すことで前面、背面とモーターで180度回転するのだ。「トリプル・ギミック」機能と呼べばよいのか、端末のボタンを押すことであちこちが稼動するのは単純に面白い。
NECは数々の小型端末を展示していたが、特に注目を浴びていたのがPDA機能を内蔵した「N938」。同社の“名刺サイズ端末シリーズ”の最新版、「N930」の筐体変更バージョンだが、iPodライクなカラーリングで来訪者の評判も上々のようだった。また小型の折り畳み式端末「N3205」は「紫外線測定機能」内蔵。外出前に外の紫外線強度を測定し、紫外線対策をばっちり決めて外出したい……そんな女性のための端末だそうだ。
UT Starcomブースに参考出品されていた「GF200」はWi-FiとGSMのデュアルモードに対応した端末。VoIPとGSM 3バンドに対応する。待ち受け時間はGSMで200時間、Wi-Fiで100時間。発売時期などは未定だが、動作する実機が展示されており、市場への投入は意外と早いかもしれない。同社はほかに小型ケータイスタイルのWi-Fi端末「F3000」も展示していた。
ZTEはCDMA 1X対応のゲーム機スタイルのコンセプトモデルを4機種も展示していた。Tシリーズがテレビ機能重視モデル、PシリーズはPlay=ゲーム機能を重視したモデル。全機種タッチパネルを採用した。そのほかの詳細情報はまだ未定となっており、発売に関しても現時点ではまだ何も決まっていないとのこと。
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