「SA700iS」を入手してから、早くも1カ月。普段持ち歩いているので、かなり手に馴染んでいます。ロードテストNo.1(10月3日の記事参照)で“開けにくい”といっていた各種カバーのふたも強引に開けていたら多少開けやすくなってきました(笑)。ただ、外部接続端子が横に付いているのはやはり、どうにも使いにくいところです。
今回は、メール機能を中心に、文字入力や電話帳などを見てみようと思います。
メール機能は、基本的に動作が機敏なので、快適に利用できます。受信/送信メールにそれぞれフォルダを作れますし、自動振り分け機能も送信元アドレス/件名/全受信メールといった項目で振り分けできます。またフォルダごとにパスワードによるセキュリティもかけられます。メールのソートも日時/件名/送信元でそれぞれ昇順/降順でできるなど、基本機能はきちんと押さえられていると思います。
ただ、個人的な好みからすると、文字サイズをもう少し小さくしたいとか、「N901iS」や「P901iS」などの端末にある、受信メールを参照しながら返信を書ける“参照返信”機能がほしいなとか、いくつかの要望はあります。
参照返信は設定を引用返信にすれば、受信メールを見ながら返事を書くことはできます。ただ、料金の問題からパケット量をできるだけ少なくしたいですし、返信を続けるとずらずらと下に引用が長く続いたメールをやり取りすることにもなります。もちろん、引用返信をした場合でも、最後に引用部分を削除すればいいわけですが、やや手間がかかります。できれば本文には引用せず、参照しながら返信できるのが望ましいのです。また、機種によっては、メールの返信を書きながら、マルチタスクで元の受信メールを閲覧することができるものもありますが、SA700iSでは残念ながらできないようです。
マルチタスクで解決できないと思っていたら、先に新規作成でメールを作っておいて、マルチタスクでメール閲覧を別途立ち上げることはできるようです。このあたりは同じことをやっているような気がするのですが、新規作成だと宛先やタイトルを入力するという手間がかかり、ちょっと“惜しい”ところ。引用をカットするのと宛先やタイトルを入力するのとどちらがいいのかという悩ましい状況です。できれば、参照返信機能、少なくとも返信から新しいタスクでメール閲覧ができるようになってほしいですね。
メールといったら「文字入力も大事」ということで、日本語入力ソフトもチェックしてみました。SA700iSでは、auの「W32SA」などに搭載されている「Advanced Wnn V2」を採用しています。これから発売される「P902i」もAdvanced Wnnを搭載するということなので、このバージョンが搭載されるのかもしれません。
英数カナ変換にもきちんと対応していますし、入力方式も通常のかな入力のほかに、“ポケベル入力”といわれる2タッチ入力があります。私としては、ボタンを連打しても、キーの取りこぼしもないし、文字入力について特に不満はありません。できれば、ユーザー辞書のほかに、ダウンロード辞書を自作できれば、と思いますが……。
このほかにも、アドレス帳やメールなどを赤外線で送受信できますし、QRコードでも入力できるなど、およそ“NTTドコモのFOMA”としての基本機能は揃っています。今冬に発売予定となっている「FOMA 902iシリーズ」は、かなり動作速度も改善されているようですが、SA700iSはこれまでのFOMAにはなかった、まさに“普通”の携帯電話なんだと思います。
|
![]() |
ロードテスト「SA700iS」 | ![]() |
ロードテストとは |
ITmediaのライターが、普段使いの携帯電話の模様をレポートする連載記事です。1人のユーザーとして、端末やコンテンツをレポートします。この端末の「○○を調べてほしい」「この点をメーカーに聞いてほしい」といった要望を、ぜひお寄せください。ロードテストの中で、できる限り調査し回答していきます。 読者のニーズが機種を決定なお、本ロードテストで使用する携帯機種は、読者の皆様のニーズに基づいて決定します。記事へのアクセス数の増減を目安とし、随時機種を変更していく予定です。 |
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.