かなり期間が空いてしまいましたが、「SA700iS」のロードテスト(2005年11月の記事参照)を続けたいと思います。
最近は常時4台以上のケータイを持ち歩いており、ウィルコムをメインで、SA700iSをサブで使っています。他の2台は使っているというほどではありません。これがFOMAではなくムーバのエリアだったら、ウィルコムのサブとして使うにはすごくいいのですが……。
SA700iSの隠れた特徴として挙げられるのが、Java on BREWといわれる、BREW向けのJava環境が搭載されていることでしょう。Java on BREWは、これまで「au向けとして出るのではないか?」とも噂されていましたが、一向に出る気配はなく、NTTドコモ向けのSA700iSに先に搭載されました(2004年10月の記事参照)。SA700iSは、au端末のチップメーカー米Qualcommの通信チップ「MSM6250」を使っており、au端末同様、GPS機能を手に入れたのですが、逆にJavaVMが使いものになるのかはユーザーとしては心配なところでした。
そんなSA700iSのJavaを用いた「iアプリ」は、他のドコモ端末と比べて動作速度にもほとんど差はなく、充分に動作しています。よく「Java on BREWだと動作が遅いから提供されないんじゃないか?」といった憶測がなされていまいたが、それはないということがよく分かりました。よかったと思うと同時に「なんでauではJavaを提供してくれないのだろう?」と思ってしまいます。このあたりは、auの施策によるところなのでしょうが、かなり残念なところです。
SA700iSのiアプリは、FOMA 70xiシリーズなのでDoJa 4.0 LEという900i/901iシリーズのライトバージョンにあたるものに対応しています。最新の902iシリーズでは、さらに新しいDoJa 4.1となっているので、メモリ容量や速度など細かいところを見ると差があります。NTTドコモの資料を見ると、70xiシリーズの中でもヒープメモリも少なめの1536/4608kバイトで、505i〜900iシリーズあたりと近いようです。3Dポリゴンを多用したゲームなどをやらない限りは大体使えると思っていいのではないかと思います。
試しにiアプリベンチにて、ベンチマークを測定しましたが、他の70xiシリーズなどと比較しても悪いといった感じではなく、実際に利用していても特に速度に不満があるようなことはありません。
グラフィックス | 文字列 | 590 |
点 | 45 | |
線 | 455 | |
矩形 | 1080 | |
ポリゴン | 1525 | |
円弧 | 4705 | |
イメージ | ノーマル | 365 |
反転 | 375 | |
拡縮 | 5495 | |
半透明 | 1830 | |
3Dグラフィックス | プリミティブ | 4585 |
モデル | 4550 | |
CPU | 速度 | 5375 |
スクラッチパッド | 読込 | 645 |
書込 | 650 |
私は普段は「jigブラウザ」などを使っており、メーカーサイト「どこでもSANYO」で入手した、暇なときになかなか遊べる「どうぶつ大富豪」も愛用しています。iアプリのソート方法もいろいろ選べますし、JavaVMとしては充分でしょう。
NAVITIME GPS |
ドコモ料金案内 |
jigブラウザ |
どうぶつ大富豪 |
iアプリベンチ |
Xengine4i |
QRcode4i |
iレタッチ |
iMona@x505i |
サイトスニーカー |
Yahoo!メッセンジャー |
mobadot_Hispec |
iLemon |
Gガイド番組表リモコン(プリインストール) |
Dimo i 絵文字メール(プリインストール) |
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ロードテスト「SA700iS」 |
ロードテストとは |
ITmediaのライターが、普段使いの携帯電話の模様をレポートする連載記事です。1人のユーザーとして、端末やコンテンツをレポートします。この端末の「○○を調べてほしい」「この点をメーカーに聞いてほしい」といった要望を、ぜひお寄せください。ロードテストの中で、できる限り調査し回答していきます。 読者のニーズが機種を決定なお、本ロードテストで使用する携帯機種は、読者の皆様のニーズに基づいて決定します。記事へのアクセス数の増減を目安とし、随時機種を変更していく予定です。 |
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