音楽も映像も楽しめるSH902i“スマート携帯”──SH902i 第3回

» 2005年12月14日 00時00分 公開
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aacPlusで遊ぶ

 「SH902i」は、マルチメディア関連機能にも強いのがうれしい点。まずは音楽機能を見てみよう。音楽では、何よりSD-Audioへの対応が大きい。「SD-Jukebox V5.0LE」が同梱されており、すぐに音楽を楽しめる。PCで取り込んだ音楽を聴く業界標準方式に対応したことで、まさに“音楽ケータイ”と呼べる端末になった。

 さらに面白いのは、実は密かにaacPlusに対応していることだ。aacPlusは、音声圧縮形式のAACを拡張し、高音質化を図ったものだ。

 AACは、国際標準ではMPEG-4 AACとして位置づけられ、アップルコンピュータのiTunes/iPodで採用されていることから一気に普及したフォーマットだ。携帯電話でも「着うた」で採用されており、iPodのシェアを考えると、最も普及している圧縮形式といえるかもしれない。

 このAACをさらに拡張、さらに高音質化を図ったのがaacPlusで、HE-AAC(High-Efficiency Advanced Audio Coding)とも呼ばれる。再生帯域を拡大するSBR(Spectral Band Replication)技術を組み合わせたことで、AACの約半分の情報量で同等の音質を得られる、とされている。いち早くauが「着うたフル」で対応した。

 aacPlusを作成するためには一工夫が必要だ。SH902iに付属する「SD-Jukebox V5.0 LE」やアップルのiTunesではAACでのエンコードしかできないので、それ以外の方法を選ばなければならない。aacPlusを作成できるソフトはあまり多くないが、「Winamp Pro 5.1」や「Nero 7」などが対応している。AACの旗振り役ともいえるアップルの「QuickTime Pro」が対応していないのが残念なところだ(再生はできる)。インターネットから入手できるフリーソフトでもaacPlus(HE-AAC)の作成は可能だ。

 もちろんAACであれば、SD-Jukeboxでも作成できる。iTunesを普段利用していれば、AACでエンコードしたファイルをそのまま利用できるので、miniSDカードにファイルを放り込むだけだ。最大128kbpsのビットレートの音楽ファイルも再生が可能だった。

 miniSDカードに保存したaacPlusやAACファイルは、SH902iの「モバイルオーディオ」機能で再生できる。miniSDカードに直接ファイルを保存する場合は、「PRIVATE\SHARP\VOICE」フォルダに保存する。著作権保護機能対応のカードリーダー/ライター、またはSH902iをUSBケーブルで接続していれば、SD-Jukeboxから直接ファイルを保存できる。

ファイルはフォルダに放り込むだけ

 モバイルオーディオでは、SD-JukeboxからSD-Audioとして保存した場合はその楽曲が読み込まれ、そうでない場合は、「SD-Audioに再生する曲がありません」「ミュージック/ボイスに切り替えますか?」と表示されるので「はい」とすると、VOICEフォルダの楽曲が読み込まれる。

モバイルオーディオ(SD-Audio)の再生画面。曲名やアーティスト名も表示できる

 再生方法は通常再生/1曲リピート/全曲リピート/ランダムの4種類が用意されている。

サブメニューからプレイリストや音質効果などを設定できる(左)。操作パネルを表示すると、ダイヤルキーで再生や早送りが可能で、さらに手軽に操作できる(右)

 本体側面には決定ボタンと上下ボタンのほか、再生/停止、音量切り替えが可能なボタンもあり、本体を閉じた状態でも再生関連機能が操作できるので、十分に音楽プレイヤーとして利用可能だ。

H.264の動画再生にも対応

 マルチメディア関連では動画にも注目したい。ドコモの携帯電話ではiモーションとしてムービーを再生できるが、SH902iではMPEG-4/H.263/H.264形式のムービーが再生できる。MPEG-4データは最大でQVGAまで、H.263とH.264はQCIFのデータを再生可能だ。

QuickTime Proを使うと、簡単に携帯電話向けの動画を作成できる

 元となるデータは、アップルの「QuickTime Pro」で作成できる。最新版の7.0.3では、ファイルメニューの「エクスポート」を選択、エクスポートの種類で「ムービーから3G」を選択すると、携帯電話用のムービー出力が可能になる。オプションからMPEG-4/H.263/H.264を選択できるので、あとはデータレートやサイズ、フレームレートなどを設定すればいい。H.263はsQCIF/QCIFサイズ、H.264はQCIFサイズのみ再生可能だ。

 IMPORTフォルダに保存し、メニュー画面の「生活ツール」から「miniSD管理」→「インポート」→「iモーション」にアクセスすると、音楽/ムービーファイルが表示されるので、好きなファイルを選択すればいい。

インポートフォルダにはムービーや音楽が一括して登録される(左)。動画再生中。美しい液晶で滑らかにムービーが視聴できる(右)

 特にMPEG-4でQVGAにすれば、液晶画面を表にして折りたたんだ状態で全画面表示することで、iPodなどに劣らないムービー再生環境が得られる。ビデオiPod向けに作った、MPEG-4/AAC/320×240ピクセル/29.97fps/890kbpsのファイルも再生可能だった。高品質な液晶を備えるSH902iならではの滑らかな美しい映像が楽しめる。

全画面再生では、本体を横にして液晶を表にして折りたたんで視聴する


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提供:シャープ株式会社
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2005年12月31日

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