「最強のラインアップだ」――auフィギュア第2弾ができるまで(3/3 ページ)

» 2005年12月16日 15時28分 公開
[杉浦正武,ITmedia]
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 Sweetsではまず、背面ディスプレイの部分に画面表示のための紙を入れた。また背面ボディに、水玉模様のようなドットパターンを印刷。この上に丸みを帯びたクリアパネルをかぶせ、そのクリアパネルの上に「au by KDDI」のロゴを印刷してある。

Photo ドットパターンの上に、auロゴが浮かび上がって印刷されている
Photo

 Sweets特有のカラフルなカラーも、再現するのが難しかった。木田氏は、実はKDDI側から「実物のSweetsは特殊な塗装を用いているので、多分同じ色は出ないだろう」と言われていたと明かす。

 「それでも、工場につきあってもらって近づけていった。今回の各フィギュアは全般に、工場側に大きな協力をしてもらっている。色は60種類の中から1つ1つ合わせていって、『これは違う』『もっと赤みを出して』とほとんど却下してやっていった」

 中国の工場では、色にしても質感にしても「近ければそれでいいんじゃないのか」という反応だったという。「100%同じにしろとはいわないが、うーん、これはちょっとという色でも向こうは『ニアーだ』(近い)という。“近い”の幅が違った」

 それでもなんとか、説得を重ねて完成にこぎつけたという。

Photo G'zOneのネジ部の印刷も細かかったが、Sweetsのダイヤルキー部の「縁取り」印刷も相当細かい仕事だ

1カ月の発売延期〜「ご迷惑をおかけした」

 木田氏は、ここまで開発するのに手間ひまかけた結果、当初の予定より発売時期が遅れたと話す。「9月末にKDDIから『auフィギュア第二弾が出る』というリリースを出してもらったときは、11月中旬に発売とアナウンスしていた(9月30日の記事参照)。しかし結局それが、1カ月延期になってしまった」

 待ってもらっているユーザーにはご迷惑をおかけした、と木田氏。それでも、妥協しないことで納得の仕上がりになったという。「いいものができたと思う。多くのユーザーに手にとってほしい」(同)

Photo フィギュアはコンビニ、量販店、KDDI DESIGNING STUDIOなどで販売するが、木田氏は「コンビニなどでの販路が不十分で、入手しにくいかもしれない」と気をもむ。このあたりは、コンビニが扱いたくなるよう「ユーザーの後押しをお願いしたい」とした
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