探偵事務所5「522だ。どうした?」Mobile&Movie 第192回

» 2005年12月26日 14時54分 公開
[本田亜友子,ITmedia]
作品名探偵事務所5
監督林海象
制作年・製作国2005年日本作品


 今回ご紹介するのは、5ナンバーで呼ばれる探偵たちの物語『探偵事務所5』。『濱マイク』から8年を経て、新たに林海象監督が手掛ける探偵シリーズです。劇場公開の本作品とインターネット公開されるサイドストーリーを合わせて見れば、より『探偵事務所5』を楽しめます。

 現在6本がネット公開されていますが、全26話が順次公開される予定。その中でも注目なのが、探偵たちが使っている七つ道具。探偵事務所5オリジナルの携帯電話は、なんとタバコ型。GPS機能や、パケット定額、電子決済に、探偵同士通話無料などのサービスが各電話会社と探偵事務所5との提携で使えるとか。

 ストーリーは、創立60年の歴史を誇る探偵事務所5に、新人探偵591(成宮寛貴)がやって来るところから始まります。探偵養成学校を卒業したばかりの591は、事務所のルールになじめず最初は失敗ばかり。自分の本名は決して明かさずコードネーム591を名乗ること、依頼があるまでは事務所で待機していること……。少しずつ探偵事務所5のやり方を覚えていきます。

 そこへ突然現れたのが、探偵事務所5の会長の娘・宍戸瞳(貫地谷しほり)。新人の591に依頼したい仕事があるというのです。正式な調査ルートではないと知りつつも、探偵の仕事をやってみたくてたまらない591は内緒で引き受けることに。瞳の依頼は、行方不明になった親友を探してほしいというものでした。探偵七つ道具を駆使しつつ、591は初めての仕事に挑みます。調査を進めていくうちに、単なる女子高生の家出ではないことに気付く591。

 そんな591の単独行動を、探偵事務所5の幹部たちは密かに監視していました。591に危険がせまると仲間たちが援護をしていたのです。カイン美容外科の問題は、591一人では荷が重過ぎると判断され、522(宮迫博之)とともに失踪事件の謎を追うようになります。

 522は普段は、浮気調査専門の探偵。しかし、カイン美容外科の件は、何年も前から真相を追っていました。カインは、美容整形の分野では名が知れた病院でしたが、その実情は度重なる手術ミス、患者への手術ローンの強要など、汚い経営を続けていました。瞳の親友もカインで整形手術を施した後に、行方が分からなくなってしまったのです。

 カイン美容外科の悪事を公にし、院長の罪を暴くため、奔走する591と522。二人で行動をしていくうちに、522から探偵の心構えなどを学んでいく591。そこに瞳も加わり、いよいよ院長の正体が見えてきたところで、タバコ型携帯電話に連絡が入ります。

 「522だ。どうした?」

 電話に応対する時でも、5のナンバーで名乗る522。探偵事務所5と密接な関係を持つ、鍵屋の錠(矢島健一)から、院長の居場所を知らせるタレコミでした。さっそくその場所へ向かう、591と522と瞳。そして、そこで見たものとは……。

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