電気通信事業者協会(TCA)は4月7日、携帯電話/PHSの2006年3月の契約者数を発表した。携帯電話契約数は102万4300増えて、9179万2000となった。
グループ名 | 2006年3月純増数 | 累計 |
---|---|---|
ドコモ | 48万5100 | 5114万3600 |
au(KDDI) | 63万2200 | 2269万9300 |
ツーカー | −15万6500 | 273万9200 |
ボーダフォン | 6万3400 | 1520万9900 |
3月は入学、入社シーズンを控えた“携帯新規加入の時期”ということもあり、どのキャリアも大幅に契約数を伸ばした。中でも純増が多かったのはauで、63万2200の純増と好調だ。一方でツーカーは大幅に減少しており、15万6500の純減。KDDIグループとしてトータルで見ると、47万5800の純増となる。
ドコモも好調だ。48万5100の純増で、auとドコモの2強がシェアを分け合っている構図は変わらない。ボーダフォンも純増だが、伸び幅は6万3400と上位2社に比べれば控えめ。とはいえ2月は1万2200の純増に留まっていたから、ここからは純増数を増やしている。
グループ名 | 単月シェア | 累計シェア |
---|---|---|
NTTドコモ | 47.4% | 55.7% |
au(KDDI) | 61.7% | 24.7% |
ツーカー | −15.3% | 3.0% |
ボーダフォン | 6.2% | 16.6% |
ドコモの3G契約(FOMA)は、144万8400の増加と驚くべき伸び。先月FOMAユーザー数の累計が2200万に達していたが、1カ月で150万近い数を上乗せした。3G率は45.9%まで上がっており、ドコモユーザーの半数がFOMAという状況も近づいている。
auの3G純増数は月間純増数と近く、約67万。3Gへの移行に取り組むボーダフォンは、3月に30万増を達成した。これでようやく、3G契約が300万を突破した状況だ(4月7日の記事参照)。3G率は20%にまで上がった。
グループ名 | 2006年3月純増数(3G) | 累計(3G) | 3G率 |
---|---|---|---|
ドコモ | 144万8400 | 2346万3400 | 45.9% |
au(KDDI) | 66万8700 | 2182万8400 | 96.2% |
ボーダフォン | 30万1400 | 303万7600 | 20.0% |
auのムービー対応機種が、2000万台を突破した。着うた対応端末も2000万台の大台を突破しており、順調にハイエンド端末が増えている状況がうかがえる。
ボーダフォンのWeb対応機は、2006年に入って減少が続いていたがここにきて復調。3月は約4万台の純増となった。
キャリア | カメラ | ムービー | アプリ | GPS | 着うた | Web |
---|---|---|---|---|---|---|
NTTドコモ | 約4120万 | 非公開 | 約3560万 | 非公開 | 非公開 | 4636万0000 |
au | 2084万 | 2046万 | 1734万(BREW) | 1803万 | 2048万(うち着うたフル712万) | 2052万2900 |
ボーダフォン | 1308万300 | 845万9800 | 1123万1100 | 非公開 | 非公開 | 1287万4900 |
ウィルコムは約9万5900の純増を記録。相変わらず順調な伸びで、携帯キャリアと比較するとボーダフォンよりも純増数が多いが、auとドコモには及ばない。現在の累計契約数は約389万で、400万の大台も視野に入ってきた。
ほかのPHSキャリアが契約者を減らしているのは相変わらず。ドコモはPHS撤退を発表して以来純減が続いており、3月は5万600の純減。アステルグループは、東北インテリジェント通信が下げ止まってプラスマイナスゼロとなったが、YOZANは2300の純減となっている。PHS全体の契約数は、ウィルコムの好調に牽引されて4万2900の純増だった。
グループ名 | 2005年3月純増 | 累計 |
---|---|---|
ウィルコム | 9万5900 | 389万1900 |
ドコモ | −5万600 | 77万1100 |
アステルグループ | −2300 | 2万8700 |
累計 | 4万2900 | 469万1700 |
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.