トランスポーター2「都合が悪くなったら、携帯に電話して」Mobile&Movie 第213回

» 2006年06月09日 17時06分 公開
[本田亜友子,ITmedia]
作品名トランスポーター2(THE TRANSPORTER 2)
監督ルイ・レテリエ
制作年・製作国2005年フランス作品


 今回ご紹介するのは、リュック・ベッソン製作の『トランスポーター2』。前作を超えるアクションに、最初から最後まで目が離せません。『トランスポーター』=プロの運び屋・フランクは、依頼を受ける時のルールと自分のスタイルを頑なに守る男。クリーニングしたてのイタリアスーツに身を包み、Nokiaの携帯電話を片手に、プロの仕事を貫きます。

 フランスからアメリカ・マイアミに渡ったフランク(ジェイソン・ステイサム)。危険なモノを運ぶ裏稼業から足を洗い、今ではリッチなビリングス家の専属運転手として働いていました。6歳のジャック(ハンター・クラリー)の送り迎えは、フランクの今までの仕事に比べたらたやすいもの。ジャックは、フランクが出すクイズに夢中で、車を見ると喜んで駆けてきます。フランクになついているので、ジャックの母親オードリー(アンバー・ヴァレッタ)も安心して任せていました。

 ある日、オードリーは休日を返上して、ジャックを定期検診に連れて行ってもらえないかとフランクに尋ねてきました。

 「都合が悪くなったら、携帯に電話して」

 フランクは病院に連れて行くことを了承します。次にオードリーの携帯に連絡する時には、恐ろしい事態が起こっているとも知らず……。

 一方、病院が苦手なジャックも頼りになるフランクと一緒なら心強いようで、2人は仲良く診察室に向かいます。しかし、そこに待ち受けていたのは、白衣を着て銃を持つ女(ケイト・ノタ)。また、注射器を持った医者姿の男が、ジャックの腕に針を刺そうと追いかけてきます。フランクは、ブランクを感じさせない身のこなしで、銃を乱射しながら追いかけてくる殺し屋たちから逃げ出します。怯えるジャックにフランクは

 「何があっても必ず守る」

 と約束します。しかし、病院をやっとの思いで抜け出して、ビリングス家まで帰ってきたところで、フランクは待ち伏せに合い、ジャックの命を守るためには殺し屋たちの言いなりになるしかない状況に。フランクの目の前で、泣き叫ぶジャックが連れ去られてしまいます。

 その頃、ビリングス家に身代金を要求する電話がかかってきました。ジャックと一緒にいたフランクに誘拐を手助けをした疑いがかけられ、フランクはビリングス家に近付くこともできません。オードリーの携帯に電話をかけフランクは

 「ジャックは必ず助ける」

 と誓います。フランクは病院で見た注射器の正体、そして殺し屋たちの素性を調べ始めます。そして単なる誘拐ではない、恐ろしい計画を知るのです。極悪な組織に一人で立ち向かうフランク。ジャックを無事に救出することはできるのでしょうか?

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