UDON「香助先輩、帰って来ました!」Mobile&Movie 第226回

» 2006年09月08日 14時12分 公開
[本田亜友子,ITmedia]
作品名 UDON
監督本広克行
制作年・製作国2006年日本作品


 今回ご紹介するのは、見たらゼッタイ“讃岐うどん”が食べたくなる『UDON』。クチコミの速さは、インターネット以上という田舎町を舞台に、“うどんムーブメント”が巻き起こります。

 讃岐のうどん製麺所の息子として生まれた松井香助(ユースケ・サンタマリア)は、“ビッグになりたい”という夢を持ち、数年前に町を出て行きました。世界に通じるエンターテイナーになるという大きな目標を抱えてニューヨークまで行ったのですが、現実は厳しいもの。挫折しボロボロになり、借金を抱えて、故郷に戻ってくることに。

 そんなニューヨーク帰りの香助を最初に見かけたのが、後輩の水原(永野宗典)。タクシーの運転手をしている水原は、車の陰に隠れながら、駅に降り立った香助を携帯電話のカメラでそっと盗み撮りします。

 「大変です!」

 水原は、さっそく仲間に知らせます。写真を添付してメールするのではなく、たまり場まで行って携帯電話の画像を披露。

 「香助先輩、帰って来ました!」

 仲間たちは、香助が帰ってきたことを喜んではいましたが、どうやって迎えたらよいか迷っていました。トラブルメーカーの香助が帰ってきたからには何かが起きるにちがいないと……。

 そんな仲間たちの不安は的中。香助は実家に帰る途中で、ハプニングに見舞われていました。そこで偶然出会ったのが、『タウン情報さぬき』編集部で働く宮川恭子(小西真奈美)。後に、香助も借金返済のため、幼なじみの鈴木庄介(トータス松本)の紹介で『タウン情報さぬき』で、アルバイトを始めることに。

 編集長(升毅)や副編集長(片桐仁)、恭子たちと『タウン情報さぬき』の新企画を考えていた時、香助はあるアイデアを思い付きます。それは、讃岐のうどん店を紹介するコラムを書くこと。あって当たり前のうどん屋を、その個性を引き出しながらコラムに綴っていくのです。そのうどん屋の調査にあたるのは“麺通団”とネーミング。さっそく、編集部員たちは“麺通団”の活動をスタートさせます。

 最初は香助のアイデアに半信半疑だった恭子も、次第にうどんの魅力にハマり、コラムの執筆も絶好調。『タウン情報さぬき』の売上部数もどんどん伸びていきます。やがて、『タウン情報さぬき』を見てうどん屋巡りをする人が増え、“うどんブーム”が町を包んでいきました。うどんを広める活動をする一方で、意地っ張りな香助はガンコな父(木場勝巳)となかなか心を通わせることができません。うどんの魅力はお互いわかりあっているのに。やがて……香助に最大の試練が訪れます。

 映画の中に登場するエピソードのいくつかは実話で、うどん店も実際にあるものがほとんど。この『UDON』を見て、“麺通団”のメンバーがさらに増えるかもしれません。

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