大切なのは“つながる安心”と“つながらない安心”──auが考える親子の携帯

» 2007年01月10日 21時38分 公開
[後藤祥子,ITmedia]
Photo au商品企画本部プロダクト企画部の水野有紀課長補佐

 auが2007年最初に提案したのは、“親子で使う携帯”とそれをサポートする新サービスだ。KDDIは1月10日、子供向け携帯2モデルと大人向けのシンプルケータイ1モデル、位置情報サービスを使った、新たな安心サービスを発表した。

 商品とサービスの説明に立ったau商品企画本部プロダクト企画部の水野有紀課長補佐は、この1年、各社からさまざまな特徴を備えた子供向けケータイがリリースされたと振り返る。そんな中、auが子供向け携帯を開発するにあたって重要視したのは“つながる安心”と“つながらない安心”だという。

 “つながる安心”は、親が子供のそばにいられない時にも子供と話せて安心でき、居場所を確認できる仕組みを用意すること。“つながらない安心”は、分別がつくまで子供を外の世界(インターネット)とつながらないようにする各種機能やサービスを用意することだ。水野氏は、2007年春モデルの子供向け端末とサービスは、この2つの安心を考慮したものだと説明する。

Photo 左から小学校3〜4年までの子供がメインターゲットのジュニアケータイ「A5525SA」、小学校5〜6年から中学生くらいまでの女の子がメインターゲットの「Sweets cute」、年代を問わず簡単操作で使える「A5523T」

Photo 親が子供の携帯利用で心配な点のトップは「有害サイトへのアクセス」と「多額の電話代」がともに83%でトップ。次いで「ゲームのやりすぎ」57%、「犯罪に巻き込まれる」54%と続く。A5525SAとSweets cuteは、(1)家族のみと電話やメールやりとりできるようにする(2)電話番号やアドレスの入ったメールを受信できないようにする(3)アプリを利用できないようにする(4)一般サイトにアクセスできないようにする(2006年4月の記事参照)(5)一定の料金に達したら携帯を利用できないようにする(2006年11月の記事参照)──といった設定を可能にする機能(ジュニアモード、ティーンズモード)やサービス(料金安心サービス、EZアクセスサービス)を利用できる

“つながる安心”をサポートする新機能

 春モデルで特に強化されたのが、“つながる安心”をサポートする各種機能。これまでのau携帯にも子供の居場所を確認する機能や、防犯ブザーと連動した位置情報送信機能、簡単操作で子供と携帯を通じてコミュニケーションできる機能が備わっていたが、それをさらに強化した格好だ。

 新たな機能としてA5525SAとSweets cuteに搭載されたのが、「移動経路通知機能」。端末の防犯ブザーが起動した場合や電源オフになった際、自動的にカメラが起動して現場の写真を撮影するとともに、1分間隔で最長2時間まで位置情報を測位し、移動経路をサーバに送る機能だ。撮影した写真と位置情報を確認するためのURLは、ペア登録した相手にEメールで自動送信される。この機能は親の携帯からCメールを送信して起動することもでき、子供の端末に異常がないときでも経路を確認可能だ。

Photo 移動経路をPC(左)、携帯(右)で確認したところ。2時間フルで1分間隔の測位を行った際にかかるコストは、パケ割に入っていない場合で250円くらいだという(写真とURLを送信する際のパケット料約20円を含む)

 すでに提供中の「安心ナビ」も新端末のA5525SA、Sweets cute、A5525SAから3点の機能改善が図られた。1つは、子供の居場所を確認する「いつでも位置確認」の利便性向上だ。あらかじめ設定した時間帯に定期的に自動で位置確認を行う「自動確認」が追加され、位置確認を容易に行えるようになった。

Photo あらかじめ、子供の位置を確認したい時間帯や曜日、測位の間隔を設定しておけば、その日時になると自動で子供に持たせた端末の位置を測位する。親はアプリにアクセスするだけで居場所を確認できる

 2つめは、「安心ナビ エリア通知」「安心ナビ 位置確認」アプリの統合。1つのアプリからそれぞれの機能にアクセスできるため、操作手順が簡略化された。また「いつでも位置確認」で検索できる登録相手が3件から5件に拡張され、「子供が5人でも大丈夫」(広報)になった。さらに「いつでも位置確認」は4月上旬からPCからの検索にも対応し、携帯を利用できない職場にいる親でもPC経由で子供の居場所を確認できるようになる。

 最も携帯電話が売れると言われる春商戦が間近に迫る中、GPS機能で“安心して使える親子の携帯コミュニケーション”を強化したau。他キャリアにさきがけて搭載したGPSを生かす、同社らしい機能強化で、春商戦への第一歩を踏み出した。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月19日 更新
  1. 出そろった「iPhone 18 Pro」の価格を4キャリアで比較 ソフトバンクが衝撃の安さ、楽天モバイルが異例の施策 (2026年09月13日)
  2. IIJに聞く“eSIMサポート”の裏側 「つながらない」「消した」なぜ起こる? 現場が打つ次の一手 (2026年09月18日)
  3. Androidでおサイフケータイを使いたくない理由 初期化で消えないデータと売却時の落とし穴 (2026年09月19日)
  4. 「iPhone 18 Pro」は何が進化した? 「iPhone 17/17 Pro」とスペックを比較 全て20万円超えの価格が悩ましい (2026年09月10日)
  5. iPhone Duoを「開いたままでも片手で持てる」ケース登場 ESRが新製品発表、日本で急成長の理由とは (2026年09月17日)
  6. 「Suicaのペンギン」卒業騒動にまつわる背景と誤解 JR東日本に聞いた (2025年11月14日)
  7. フォルダブル歴5年の筆者も驚いた「iPhone Duo」の完成度 ソフトウェアの力で再定義できるか (2026年09月19日)
  8. 15日配信「iOS 27」の新機能まとめ Siri AIの恩恵を受けられる機種は? 画像編集やSafariにも注目 (2026年09月14日)
  9. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  10. ドコモのiPhone、iOS 27でRCSに対応 3キャリアのiPhoneとAndroidで利用可能に (2026年09月17日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー