
「StationMobile」によるワンセグ画面。もちろんデータ放送にも対応し、全画面表示や縦表示も可能。ただし、録画はできない(左)。パケットカウンタで3カ月分のパケット量を知ることができるが、料金は定額制のため、あまり使う機会はなさそうだ

データ記録用に512Mバイト(ユーザーエリア約390Mバイト)のフラッシュメモリを、プログラム実行用のメインメモリとして128MバイトのSDRAMを内蔵する。Windows Mobileのバージョンは「5」で、CPUはMarvell製のARMチップ「PXA270(520MHz)」、グラフィックアクセラレータにNVIDIA製の「GoForce 5500」を搭載する同社のサービスエリアは、3月31日に東京23区、名古屋市内、京都市内、大阪市内からスタート。その後6月までに16号線の内側、神戸、大阪近郊へと広げ、さらに全国主要都市に拡大していく計画だ(2月20日の記事参照)。また、2008年の音声サービス開始とともに、大都市圏を除く地域でNTTドコモからローミングを受けてエリアを提供する(2006年9月の記事参照)。このローミングサービスは「音声サービスに限ったもので、音声端末のみが対応。EM・ONEやデータ通信カードがローミングエリア内で使用できるわけではない」(説明員)とのことだ。また、ローミングは2010年10月までの限定的な施策で、イー・モバイルではそれまでに自前のネットワークを全国に敷設するとしている。
同社のEMモバイルブロードバンドは、あくまで通信環境を提供するサービスだ。そのため、ドコモのiモードや、auのEZウェブ、ソフトバンクモバイルのYahoo!ケータイに相当するコンテンツサービスやプッシュメール/MMS、電話番号を使ったSMSサービスには対応しない。メール送受信については「イー・モバイルとしてアカウントは用意しないので、個人で契約しているプロバイダや会社など、外部のPOP/SMTP環境を使う必要がある」(説明員)
また、現状ではデータ通信サービスのみで番号ポータビリティサービスには対応していない。もちろん、音声サービスの開始時には、イー・モバイルの音声端末も番号ポータビリティの対象になるという。
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