2006年に家電量販店チャネルにおいて最も売れた端末は、ウィルコムの京セラ製端末「WX300K」だった。
WX300Kは“シンプル京ぽん”の愛称のもと、2006年のウィルコム販売ランキングにおいて、全週で首位を獲得。ウィルコム内では圧倒的な強さを見せた本機だが、総合の電量販店チャネルにおける販売台数でも携帯3キャリアの人気機種を抑えて首位を獲得したことに改めて驚かされる。(編注:集計販売チャネルの記述範囲に誤解を招く恐れがあったため、一部追記しました)
ウィルコムは、同社同士はもちろん「070」の番号で始まる他社PHSサービスとの通話を月額2900円で定額にする「ウィルコム定額プラン」が好評で、家族間の通話用として複数回線をまとめて導入する例も多数見られた。WX300Kは家族用とするニーズのほか、同社のスマートフォン(W-ZERO3シリーズ)や他社携帯の音声通話用セカンド機などとして利用されることも多く、音声通話がメインのユーザー向け端末として、長期に渡って人気を得た格好だ。
続いてドコモの「P902i」(ドコモ年間1位)、「SH902i」(ドコモ年間2位)、「W41CA」(au年間1位)がランクインした。TOP10内の顔ぶれは、WX300KとW41CA以外は全てドコモ向けの端末となっており、総合的に見るとドコモ向け端末の販売台数は他社よりやはり多かったことがここから判断できる。
しかし、2006年下半期の結果を見るとやや状況の変化が見うけられる。大きく目立つのはソフトバンクモバイル向け機種の躍進。総合ランキングでは1機種も入らなかった同社の端末だが、下半期のみを見ると4位(705SH)と9位(905SH)に2機種もランクインした。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.