5分で分かる、今週のモバイル事情3月31日〜4月6日

» 2007年04月06日 22時25分 公開
[ITmedia]

イーモバイル、開業

 3月31日、イー・モバイルの「EMモバイルブロードバンド」サービスが正式にスタートしたことを記念して、ヨドバシカメラマルチメディアAkibaとビックカメラ有楽町店で記念セレモニーが開催された(記事1記事2参照)。

 ヨドバシカメラ マルチメディアAkibaにはイー・モバイルの千本倖生会長が登場。2008年に開始予定の音声サービスについて、具体的なサービス内容や料金はまだ決まっていないとしながらも、「イー・モバイルのエリア内はできたら定額にしたい。ローミングエリアについてもできる限り安い料金で、本当は定額でやりたい」(千本氏)と話した。

 ただし、これを実現するにはローミングのチャージが課題だと千本氏。音声サービスはNTTドコモからローミングを受けることで基本合意しているが(2006年9月の記事参照)、「ドコモとの交渉はフレームワークができただけ」とし、この枠組みの中では「従量制のタリフでチャージすることになっており、これでは何もできない。コストベースでやってもらいたい」と訴えるとともに、総務省にも積極的に働きかけたいとした。

 一方のビックカメラのイベントには、ビックカメラ常務取締役 営業本部長の塚本智明氏、イー・モバイル代表取締役社長の種野晴夫氏、シャープ取締役 国内情報通信営業本部長の高森浩一氏、マイクロソフト モバイル&エンベデッドデバイス本部部長の梅田成二氏が顔をそろえた。

 種野氏は「念願のサービス開始日を迎え、感激している。構想から3年ほどの間に、いろいろなことがあり、苦労もあったが、ようやくサービス開始にこぎ着けた」と挨拶。イー・モバイルのネットワークは、開業当初は東京23区内と愛知県名古屋市、京都府京都市、大阪府大阪市(名古屋市、京都市、大阪市付近の一部地域も含む)に限られるが、首都圏に関しては「5月末までに16号線の内側をエリア化する」(種野氏)と話し、当初の予定よりも早いエリア展開が実現するとの見通しを示した。

 なお、イー・モバイルのシャープ製スマートフォン「EM・ONE」関連では、ageetが4月2日にEM・ONEに対応したSIPフォンソフト「エイジフォン for WM5 EM・ONE」を発売(4月3日の記事参照)。エイジフォン for WM5 EM・ONEは、データ通信のみに対応したEM・ONEで通話を行えるようにするソフトウェアで、HSDPA方式の動作に対応し、HSDPAのエリア外では無線LANに切り替えて利用できる。価格は3980円。

Intellisync Mobile Suite 8、ウィルコムの「WILLCOM Sync Mobile」に採用

 インテリシンクは、携帯端末向けのグループウェア連携ソフトのメジャーバージョンアップ版「Intellisync Mobile Suite 8」を発表した(4月5日の記事参照)。

 Intellisync Mobile Suite 8では、端末を紛失した際に、ユーザー自身がWebブラウザからデータの保護機能を起動したり、デバイスのリセットを行ったりできるほか、クライアントソフトを一新し、従来よりさらに使いやすく改良。メーラーのサブフォルダの同期や表示などにも対応している。

 ウィルコムが発表した企業向けのグループウェア連携ASPサービス「WILLCOM Sync Mobile」のプラットフォームとしても採用されており(4月3日の記事参照)、同日行われた発表会では、ウィルコム ソリューション営業本部の青木伸大氏が、Intellisync Mobile Suiteを用いたWILLCOM Sync Mobileについての説明を行っている(4月5日の記事参照)。

 WILLCOM Sync Mobileは、ウィルコムの「W-ZERO3」シリーズとブラウザ搭載PHSをクライアント端末にする法人向けのグループウェア同期サービス。サービスはASP形式で提供されるため、専用サーバやネットワーク機器を用意することなくMicrosoft Exchange ServerやLotus Notes/Dominoといったメールシステムやグループウェアと連携できるのが特徴だ。

 導入のメリットについて青木氏は、「企業内のメールシステムやグループウェアと連動するプッシュメール機能により、モバイルであってもリアルタイムに情報を取得できる。また、ASP形式での提供のため、短期間かつ低コストに運用を始められる。リモートによる端末のロックやデータの削除も行え、盗難や紛失にも対応可能。これまでのモバイルメールにあった利点を生かし、改善すべき課題を克服したサービスだ」と説明。「携帯を使った業務に必要な機能を尋ねる調査では、トップに来るのはメールで次がセキュリティ。WILLCOM Sync Mobileであれば、低コストでセキュアなモバイルメール環境を提供できる」(青木氏)と話した。

ソフトバンクの「おサイフケータイ」、300万台突破

 ソフトバンクモバイルのおサイフケータイサービス「S! FeliCa」に対応する携帯の稼動数が、4月1日の時点で300万台を突破した(4月4日の記事参照)。

 ソフトバンクのおサイフケータイは、旧ボーダフォン時代の「703SHf」が最初に対応し、当時は名称も「ボーダフォンライブ! FeliCa」(2005年9月の記事参照)だった。サービス開始は2005年11月からで、約1年5カ月での達成。S! FeliCaの対応機種は現時点で、703SHfと「804SH」「904T」「904SH」「905SH」「810SH」「811SH」「910SH」「911SH」「812SH」「911T」「813SH」の12機種となっている。

 このほかソフトバンクは、同社の料金プラン「ホワイトプラン」の契約数が3月31日の時点で300万件を突破したと発表(4月3日の記事参照)。1月16日のサービス開始から約3週間で100万件を突破、3月5日に200万契約を達成しており、2カ月足らずで300万件まで契約数を伸ばした。

ツーカー、au携帯との無料交換サービスを開始

 KDDIは4月10日から、ツーカーからauへ契約変更するユーザー向けに、au携帯との無料交換を行うサービスを実施する(4月2日の記事参照)。

 プリペイド含むツーカー携帯サービスを利用中で、auへ同一電話番号で契約変更を行うユーザーを対象としたもので、三洋電機製1X端末「A5522SA」と同WIN端末「W43SA」の2機種から無料交換を行い(auプリペイド契約の場合はA5522SA)、通常販売時は別売りとなるACアダプタも付属。対象機種は在庫状況や時期、都合などで変更する可能性があるという。

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