“もしもし、はいはい”のツールから、コミュニケーションのためのツールへ──。今や携帯電話は、さまざまな情報を取得し交換するためのツールへと進化している。こうした中、NECが注力しているのが、デジタルデバイスを使った新しいコミュニケーションツールの開発だ。
NECは、これまで開発したコミュニケーションツールのコンセプトモデルを東京・日本橋のイタリアンカフェ「espressamente illy」に展示。同社が考える“生活の中にとけ込むコミュニケーションツール”のあり方を紹介している。
今や世界標準となった“折りたたみ携帯”は、NECが生み出したもの。そんな折りたたみケータイの今後の姿をイメージしたコンセプトモデルが披露された。
その1つが開くとストレート型端末のようなフラットボディになる、コンパクトな折りたたみ端末。「ワンセグやムービーなどの動画コンテンツを見るときにはフラットな横置きにできる」(NEC クリエイティブスタジオの佐藤敏明チーフクリエイティブディレクター)のが特徴だ。
携帯電話型端末はほかにも、キーパッドの下にカラーLCDを内蔵し、機能に合ったインタフェースが自動的に表示されるコミュニケーターが展示されている。
NECは、人の気持ちを光や色で伝え合うデバイスの開発にも取り組んでいる。「言花」(ことはな)は、離れた場所にいる相手と気持ちを分かち合うためのツール。ユーザーの声から感情を認識し、それに応じた色で花を光らせるものだ。今回は、それをオブジェのような形にしたものも展示している。
ブレスレット型の映像記憶端末「wacca」。穴を通して風景を覗くと、顔との距離に応じた画角で映像をキャプチャできる。ビューワに載せると映像を見ることができ、フォトスタンドのようにディスプレイすることも可能
“非家電”携帯メーカーは“トータルデザイン”で勝つ──NECのデザイン戦略
数秒で感情を光に変える――NECの「言花」を試してみた
「言花」──気持ちを伝える光の花
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食べられる“グミ型”データチップ入り──NECのコンセプトモデルCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.