「au one」で、固定/移動の枠をなくしたサービスを──KDDIの高橋氏

» 2007年07月30日 23時10分 公開
[後藤祥子,ITmedia]
Photo KDDIのコンシューマ事業統括部長の高橋誠氏

 「満を持してポータルサイトを統一する。auは携帯だけでなく、インターネットの世界を楽しく便利にする」──。PC向けポータルと携帯向けポータルの統合を発表したKDDIのコンシューマ事業統括部長の高橋誠氏は、同社の本格的なFMBC(固定とモバイルの統合、通信と放送の連携)サービスの幕開けを、こう宣言した。

 KDDIはこれまで、総合音楽配信サービス「LISMO」の提供を皮切りに、オークションやナビサービス、ブログなど、PC/携帯の連動型サービスを多数導入してきた。2005年には携帯からのインターネット利用がPCのそれを逆転し、インターネットのモバイル化はさらに加速している。こうした背景のもと、満を持してサービスを統合するというわけだ。「固定、移動という概念ではなく、それらを1つにくるんだauを目指したい」(高橋氏)

Photo 2005年には携帯からのインターネット利用がPCを逆転(左)。auはタッチポイントを拡大する戦略を進め(右)2007年、ポータルサイトの統一に踏み切った(右)

サービスをauブランドに統一

 これまでKDDIは、携帯向けの「EZトップメニュー」、auのサービスにPCからアクセス可能にする「DUOGATE」、固定通信サービスの利用者向けサイト「DION」の3つのポータルを運営してきた。9月下旬からこの3つのポータルを、“新たなポータルサイト「au one」に統合。IDやパスワードの共通化を進め、異なる場所や環境からでもパーソナライズされた情報やサービスにアクセスできるようにする。なおブランド統一後もEZサービスについては、ユーザーが混乱しないようドメインも名前も残すとし、LISMOもKDDIの象徴的な存在であることから名称は変更しないという。

Photo 「au oneで垂直統合を進めるつもりはなく、どのISPからでも利用できる」と高橋氏(左)。au oneは既存のPC/携帯連携サービスに3つの新たなサービスを加えた形で展開する(右)

 インターネットサービスプロバイダ事業はau one傘下の「au one NET」に変更し、PCと携帯を融合させたサービスの開発を加速する考えだ。「すでに携帯でもPCでも使いやすいサービスを提供しており、これに3つのサービスを追加する」(高橋氏)

 1つ目がGoogleのGmailをベースとした「au one メール」。1人あたりに2Gバイトの容量を割り当てるWebメールサービスだ。ユーザーには「○○@auone.jp」のメールアドレスが付与され、一元管理されたメールデータに携帯/PCからのどちらからでもアクセスできるようになる。

 2つ目は知りたい情報をすばやく検索できる「au one キーワード」。関連するコンテンツ情報まで含めたトレンド情報を、横断的に検索できるサービスだ。

 3つ目はauショッピングモールのPC展開。携帯向けサービスとして提供してきたこのサービスは、今や67万会員を擁し、総流通額がサービス開始当初に比べて約4倍に伸びている。これをPCの大きな画面で商品検索し、携帯で決済できる仕組みにするという。

 KDDIは、タッチポイント(顧客との接点)を拡大することで、多種多様な世代とセグメントにリーチし、コンテンツ人口を拡大するという戦略を取っている(4月26日の記事参照)。圧倒的な認知度を誇るauブランドと携帯サービスを軸にしたポータル戦略で、FMBC戦略を加速させる計画だ。「これからいろいろなサービスを打ち出していくが、このコンセプトに基づいて新たなサービスを展開する。今までのauの“携帯だけ”というイメージを一つ一つひろげていきたい」(高橋氏)

Photo au oneのサイトデザインは、PC/携帯間で統一した世界観を持たせており、いずれもサイトの目立つ場所に携帯のUIをイメージさせるリモコンメニューを配置。番号をクリックすれば「天気」「占い」「音楽」「ショッピング」などの人気コンテンツにすばやくアクセスできるようになっている


関連キーワード

au | DUOGATE | Gmail | KDDI | LISMO | 高橋誠


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年03月02日 更新
  1. キャンドゥで330円の「U字ケーブル スタンド付 Type-C」を試す 曲がったプラグはスマホを充電しながら持つ際に便利 (2026年02月28日)
  2. NXTPAPER搭載で目に優しいスマホ、TCLの「NXTPAPER 70 Pro」登場 (2026年03月01日)
  3. 小型ハイエンド「Xiaomi 17」や最上位「Xiaomi 17 Ultra」海外発表 回転リングを備えるライカのスマホ「Leitzphone」も (2026年03月01日)
  4. ドコモ販売ランキング:「iPhone 16」が急上昇、「iPhone 17」「Xperia 10 VII」も人気【2026年1月】 (2026年02月28日)
  5. KDDI、NTTドコモも端末の買い換えで利用料を設定するも免除アリ――総務省の愚策が新たな「歪み」を生み出す結果に (2026年03月01日)
  6. ポケモンとYahoo! JAPANが30周年コラボ LINEも特別デザインに 検索画面に“赤・緑の3匹”が登場する演出も (2026年02月27日)
  7. モバイルSuicaがいつの間にか“ゴールデン”に そして忘れられる“車窓” (2026年02月27日)
  8. 「Leitzphone」と「Xiaomi 17 Ultra」の違いを実機で検証 物理ズームリングがもたらす“ライカ体験”の真価 (2026年03月01日)
  9. 「iPhoneのシェアの高いスマホ市場」に異変!? ショップ店員に聞く「Androidスマホ人気」の実情 (2026年02月27日)
  10. 「Pixel 10a」は何が進化した? 「Pixel 9a」「Pixel 10」とスペックを比較 “aシリーズ初”の機能も (2026年02月19日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年