「W52SA」は、ほぼ同時期に登場した防水ワンセグ「W53SA」とともに、三洋電機端末として初めてワイドQVGA(240×400ピクセル)液晶を採用した。ワイド画面を活用した特別な機能を搭載しているわけではないが、各種ソフトウェアをしっかりワイド画面に対応させている。
メールやEZwebでは画面が縦に長くなった分、1画面あたりの情報表示量が増えており、PCサイトブラウザも240×400ピクセルでの表示が可能だ。フォントサイズも細かく設定でき、例えばアドレス帳では1画面最大18件、発着信履歴では最大20件を一覧表示できる。きめ細かい設定への対応が、ワイドディスプレイを生かす形になっている。
待ち受け画面から、数字キーを長押しするだけでアドレス帳の該当する行を呼び出せる時短検索機能は、W52SAでも健在だ。
時短検索では、[2]キーを長押しすると「か」行の一覧が表示され、そのまま押し続けると「き」「く」「け」の先頭の一覧に切り替わる。[2]キーを短押しすると、下キーを押すのと同様、1行下に移動し、ほかの数字キーを押すと該当する行の先頭の一覧に切り替わる。基本的に1つの数字キー操作だけで任意の登録先を呼び出せるのは、なかなか便利だ。
目覚まし時計がわりに利用する際に、アラーム音の代わりにFMラジオを鳴らす機能はW52SAでも健在だ。アラームの代わりにラジオの周波数と音量を設定しておけばいい。EZ・FMで設定した放送局で指定ができないなど少々面倒な点もあるが、設定時にラジオを聴いて確認できるので、設定ミスの心配はないだろう。
W52SAは、側面に搭載されたキーの誤操作を防ぐサイドキーロック機能が搭載され、[決定]キーもしくは[シャッター]キーの長押しで、サイドキーロックをかけられる。また、ディスプレイを裏/表のどちらにして閉じた状態でも、シャッターキーの長押しでロックを一時解除できる。ただ、一時解除では、30秒間サイドキーの操作がなかったり、1度端末を開いて再度閉じた場合にはサイドキーロックが再び有効になる。サイドキーロックを解除したままにならないよう配慮した機能だ。
メール添付できるのは、QCIF(176×144ピクセル)サイズの動画までで、VGAとQVGA解像度の動画はファイルサイズに関わらずメール添付できない。本機の制限というよりはauのムービーメールの仕様に合わせているようだ。
VGA/QVGA動画ともに、範囲を指定してメール添付できる解像度(最大QCIF)に変換することは可能。なお、VGA/QVGA解像度の動画を赤外線通信でPCへ送信することもでき、PC側でQuickTimeを利用して再生できた。
またVGA/QVGA動画のいずれも、編集機能として指定範囲の切り出しや結合、任意のシーンの静止画キャプチャなどの機能が用意されている。
背面ディスプレイの脇にあるWINマークは、各種インジケータとして機能する。7色のバリエーションがあり、10種類のお知らせ機能別に設定できる。通話中のイルミネーションは、7色を順次切り替えながら光らせることも可能。ディスプレイを表にして折りたたんだ状態では、ヒンジ部付近にあるインジケータが発光して着信などを知らせる。
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